上賀茂神社と下鴨神社。どちらも名前に「賀茂(鴨)」が入り、どちらも世界文化遺産。京都に出かける前に地図を見て「結局どう違うの?」「両方行く価値はある?」「1日で回れる?」と迷う人は多いはずです。
先に結論を書くと、2社は祀っている神さま・境内の景色・開門時間・駐車場の料金の仕組みがそれぞれ違います。上賀茂神社は御祭神が賀茂別雷大神で、二ノ鳥居の先にある円錐形の「立砂」と国宝の本殿・権殿が見どころ。下鴨神社は西本殿に賀茂建角身命、東本殿に玉依媛命を祀り、境内に広がる「糺の森」と縁結びの相生社が見どころです。そして両社とも市バス4系統の停留所があり、5月15日の葵祭の行列が両社を巡るという共通点があります。
この記事では、京都おでかけノート編集部が両社の公式サイトと京都観光Navi(京都市観光協会)の情報をもとに、違いを1枚の比較表に整理したうえで、それぞれの見どころ、バス・電車での行き方、駐車場の料金の違い、両社を1日で回る順番までを段取り目線でまとめました。
・正式名称・御祭神・文化財の数など、2社の違いを比較表でひと目で
・立砂と国宝本殿(上賀茂)、糺の森と相生社(下鴨)の見どころと所要の考え方
・市バス4系統でつなぐ行き方と、駐車場の料金体系の違い
・朝の開門時間差を生かして両社を1日で回る順番
上賀茂神社と下鴨神社の違いは?祭神・文化財・開門時間を1表で比較

まずは全体像から。両社の公式サイトに書かれている基本情報を並べると、違いは「誰を祀っているか」「どんな景色の境内か」「何時に門が開くか」の3つに集約できます。名前が似ているので同じ神社の上社・下社のように思われがちですが、正式名称も御祭神も別の、独立した2つの神社です。
正式名称と御祭神がまったく違う2つの神社
結論から言うと、上賀茂神社の正式名称は「賀茂別雷神社」、下鴨神社は「賀茂御祖神社」です。上賀茂神社の公式の由緒ページには「御祭神は賀茂別雷大神」とあり、下鴨神社の公式サイトには「西本殿に賀茂建角身命(京都開拓の神)、東本殿にその御子神の玉依媛命をお祀りしています」と書かれています。つまり上賀茂は1柱、下鴨は2柱を東西の本殿で祀る形です。
この違いは現地での歩き方にも関わります。下鴨神社では本殿が東西に2つ並ぶので、楼門をくぐったあとは両方の本殿にお参りする前提で時間を見ておくと慌てません。上賀茂神社は二ノ鳥居から楼門、本殿へとまっすぐ奥へ進む構造です。
年配の家族と一緒なら、「どちらの神社が何の神さまか」を出発前に一言共有しておくと、現地で案内板を読み込む時間が減ります。両社ともに古代豪族の賀茂氏に由来する神社で、葵祭で結ばれている点は共通ですが、お参りする相手は別、と押さえておけば十分です。
国宝・重要文化財の数と世界遺産登録
文化財の規模は、上賀茂神社が「国宝2棟、重要文化財41棟」、下鴨神社が「本殿2棟は国宝、社殿53棟は重要文化財」と各公式に記されています。国宝の数は同じ2棟で、重要文化財の棟数は下鴨神社のほうが多い、というのが公式の数字です。
世界遺産については、上賀茂神社の公式に「国宝2棟、重要文化財41棟を含む広大な敷地は全てユネスコ世界文化遺産に登録されています」、下鴨神社の公式の由緒ページに「平成6年(1994)世界の文化財として世界文化遺産に登録されています」とあります。どちらも「古都京都の文化財」の構成資産です。
上賀茂神社の国宝である本殿・権殿は、文久三年(1863)の造替で、流造の典型として国宝に指定されています。この国宝本殿は通常の参拝エリアから一歩進んだ「特別参拝」で近くから見る形になるため、建物をしっかり見たい人は特別参拝の受付時間に間に合うよう計画するのが段取りの要です。
下鴨神社の創祀について、公式は「当神社の正確な創祀は不明ですが」としたうえで、崇神天皇7年に瑞垣の修造が行われたという記録を紹介しています。歴史の細部より、「どちらも世界遺産で、国宝本殿を持つ」と把握しておけば当日の見学には困りません。
京都おでかけノート調べ:2社の基本データ比較表
両社の公式サイトの値だけを並べたのが下の表です。開門時間・特別拝観の料金・駐車場の料金体系まで一度に見比べられるようにしました。
| 比較項目 | 上賀茂神社 | 下鴨神社 |
|---|---|---|
| 正式名称 | 賀茂別雷神社 | 賀茂御祖神社 |
| 御祭神 | 賀茂別雷大神 | 西本殿 賀茂建角身命/東本殿 玉依媛命 |
| 文化財 | 国宝2棟・重文41棟 | 国宝2棟・重文53棟 |
| 開門・閉門 | 二ノ鳥居 5:30〜17:00 楼門及び授与所 8:00〜16:45 |
楼門内 6:30〜17:00 河合社 6:30〜16:30 |
| 有料の見学 | 特別参拝 500円/人 (受付10:00〜16:00) |
大炊殿など特別拝観 大人1,000円 (中学生以下無料・10:00〜16:00) |
| 代表的な景色 | 立砂・神山 | 糺の森・御手洗川 |
| 市バス | 4系統「上賀茂神社前」下車すぐ | 4系統・205系統「下鴨神社前」または「糺ノ森前」 |
| 駐車場料金 | 30分 200円(繁忙日は1,000円/回) | 最初の1時間500円、以降30分毎に300円加算 |
表を見るとわかるとおり、朝いちばんに門が開くのは上賀茂神社の二ノ鳥居(5:30)です。一方で、上賀茂神社の楼門と授与所は8:00からなので、早朝に着いても楼門の先には進めません。早朝参拝を考えている人は、この「二段階の開門」を前提に組み立ててください。
境内の雰囲気は「開けた芝生」と「深い森」
景色の違いで選ぶなら、上賀茂神社は二ノ鳥居をくぐった先が開けていて、正面に円錐形の立砂が2つ並ぶ端正な眺め。下鴨神社は参道の両側に糺の森が広がり、御手洗川が流れる森の中を歩いて楼門へ向かう構成です。
この違いは、季節や天候によって向き不向きが変わります。夏の日差しが強い日は、木陰の多い下鴨神社の参道のほうが歩きやすく、開けた上賀茂神社の境内は日陰が少ない場面があります。逆に、ぬかるみが気になる雨上がりは、森の土の道を長く歩く下鴨神社の参道で足元に気を使うことになります。
写真を撮りたい人なら、上賀茂神社は立砂と細殿の構図、下鴨神社は森の参道と朱塗りの楼門の対比がわかりやすい被写体です。どちらか片方しか時間がない日は、「建物と砂の造形を見たいなら上賀茂、森の中を歩きたいなら下鴨」と決めると迷いません。
ベビーカーや足腰に不安のある同行者がいる場合、両社とも境内は玉砂利や土の道が中心です。授乳室・おむつ替えの有無は両社の公式サイトの主要ページでは見当たらないため、必要な場合は各社務所に電話で確認してから出かけると安心です。
葵祭でつながる2社、5月に出かけるなら何が違う?
上賀茂神社と下鴨神社を語るうえで外せないのが葵祭です。両社の例祭として知られ、5月はそれぞれの神社で関連する神事が続きます。5月に出かけるなら、日付によって「どちらの神社で何があるか」が変わる点を押さえておくと、混雑の予測も立てやすくなります。
5月15日の葵祭は両社を巡る行列
京都観光Navi(京都市観光協会)の葵祭ページによると、開催日は5月15日。「およそ8キロもの距離を、平安装束をまとった人々が練り歩く」行列で、出発地は京都御所建礼門前です。下鴨神社の公式(葵祭のページ)には「そして5月15日、葵祭 本祭。」「都大路を進んだ行列は、下鴨神社へ。」とあり、下鴨神社で社頭の儀が行われたあと、行列は上賀茂神社へ向かいます。
名前の由来は、行列や社殿などに双葉葵を飾ることから。当日は両社とも行列の到着前後に人が集中するので、「行列を見る」のか「普段どおりお参りしたい」のかで、行く日を分けるのが現実的です。
お参りが目的なら、5月15日は避けて前後の日に回すほうが境内をゆっくり歩けます。行列が目当てなら、どこで見るかを先に決めましょう。京都御苑・下鴨神社参道・上賀茂神社のどこで待つかで、移動の段取りがまったく変わります。行列の通過時刻は年によって公式の発表を確認するのが確実です。
5月3日・5日・12日にもそれぞれの神事がある
葵祭の前には、両社でそれぞれ別の神事が行われます。上賀茂神社では5月5日に賀茂競馬、下鴨神社では5月3日に流鏑馬神事、5月12日に御蔭祭が行われると各公式で案内されています。
この「5月前半は日替わりでどちらかの神社が混む」という構図を知らないと、ゴールデンウィークに何気なく行った神社が神事の日で、境内や周辺道路が想定外に混み合っていた、ということが起こりがちです。5月5日に上賀茂神社、5月3日に下鴨神社へ出かける予定なら、神事を見る前提で早めに到着するか、静かにお参りしたいなら別の日に振り替えるのが段取りの基本です。
家族連れで小さな子どもがいる場合、流鏑馬や競馬は迫力のある神事なので、見学場所の確保に時間がかかることを見込んでおきましょう。年配の同行者がいるなら、立ちっぱなしの時間が長くなる点も考慮に入れてください。
有料観覧席と雨天順延の段取り
京都観光Naviによると、葵祭の有料観覧席は「行列出発地点の京都御苑と緑豊かな下鴨神社参道の2か所」に設けられます。上賀茂神社側には観覧席の案内がないため、座って見たい人は京都御苑か下鴨神社参道の2択になります。
また、葵祭は雨天順延で、判断は前日18時頃とされています。遠方から日帰りで出かける場合、前日夕方に順延が決まると予定が組み直しになるため、5月16日以降に予備日を置けるかどうかを先に検討しておくと慌てません。
有料観覧席の販売時期・料金は年ごとに京都観光Naviで告知されます。前年の情報を見て判断せず、その年の告知を確認してから申し込むのが安全です。
5月は両社の神事が続き、上賀茂神社の参拝者駐車場は繁忙日に料金が1,000円/回に切り替わる場合があります。下鴨神社の西駐車場も、賀茂祭期間の4月29日〜5月6日は繁忙期料金(1時間1,000円、以降30分毎500円加算・上限なし。2026年の案内)になり、祭典日は「祭典により変更の可能性有り」とされているため、車での来訪は特に計画を立てにくい時期です。
上賀茂神社で見ておきたいのは?立砂から国宝本殿まで

上賀茂神社は、二ノ鳥居から楼門、本殿へとまっすぐ奥へ進む境内です。見どころは「立砂」「国宝の本殿・権殿」「神山」の3つ。それぞれ見られる時間帯と場所が違うので、どこまで見たいかを決めてから到着時間を逆算しましょう。
| 住所 | 〒603-8047 京都市北区上賀茂本山339番地 |
| 電話番号 | 075-781-0011 |
| 営業時間 | 二ノ鳥居 開門5:30・閉門17:00/楼門及び授与所 開門8:00・閉門16:45/電話受付8:30〜17:00 |
| アクセス | 市バス4系統「上賀茂神社前」下車すぐ(京都駅・北山駅・出町柳駅から)/地下鉄北大路駅・北山駅から徒歩25分 |
| 駐車場 | あり(参拝者駐車場) |
| 公式サイト | 公式サイト |
二ノ鳥居の先の「立砂」は早朝から見られる
上賀茂神社の象徴的な景色が、二ノ鳥居を入った正面にある円錐形の立砂です。公式の境内案内によると、立砂は神山を象ったもので、「頂に三本と二本の松の葉が立てられ、陽と陰の一対になっている」と説明されています。
立砂は二ノ鳥居の内側にあるので、二ノ鳥居が開く5:30から閉門の17:00まで見られます。楼門の開門(8:00)より前でも見られるのがポイントで、朝の空いている時間に立砂を見て、8:00の楼門開門を待って本殿へ進む、という組み立てが可能です。
写真目的なら、人が少ない早朝が狙い目です。ただし早朝は授与所も開いていないため、お守りなどを受けたい人は8:00以降まで滞在するか、帰りに改めて立ち寄る段取りにしてください。小さな子ども連れの場合、立砂は神聖なものとして整えられているので、近づきすぎないよう一声かけておくと安心です。
国宝の本殿・権殿は特別参拝500円で近くへ
国宝の本殿・権殿を近くで拝したいなら、特別参拝の受付を使います。公式の参拝案内には「受付時間:10:00~16:00 初穂料 500円/人」と記されています。受付は時期により休止・時間変更がある、とされている点に注意が必要です。
本殿・権殿は文久三年(1863)の造替で、流造の典型として国宝に指定されています。特別参拝の受付時間は10:00からなので、朝5:30に着いても、本殿まで含めて見たい人は少なくとも10:00まで境内に滞在する計画になります。
逆に言えば、早朝に立砂だけ見て、特別参拝は諦めて下鴨神社へ移動する、という割り切りも立派な選択です。年配の家族と一緒で長時間の滞在が難しい日は、10:00前後に到着して立砂を見てから特別参拝を受け、昼前に次へ移る流れが無理のない形です。神事や行事の日は特別参拝が休止になることもあるため、出かける前日に公式のお知らせを確認しておきましょう。
神山と「二段階の開門」を押さえる
上賀茂神社の御祭神である賀茂別雷大神は、本殿の背後にある神山に降臨したとされます。公式の境内案内では、神山の山頂の降臨石が賀茂別雷大神の降臨した岩とされ、「山頂にある最も大きな岩(磐座)が御祭神」と説明されています。立砂はこの神山を象ったもの、という関係です。
段取りで押さえたいのは、開門が二段階になっていること。公式の参拝案内では、二ノ鳥居が「開門:5:30 閉門:17:00」、楼門及び授与所が「開門:8:00 閉門:16:45」です。閉門側も楼門・授与所のほうが15分早いので、夕方に到着した場合、授与所が閉まっていることがあります。
夕方に京都市内の別の場所から移動してくる計画なら、「授与所に寄るなら16:45まで、境内を歩くだけなら17:00まで」と覚えておけば十分です。冬場は日の入りが早いので、夕方の境内は薄暗くなります。子ども連れや足元が心配な同行者がいる場合は、明るいうちに到着できるよう前の予定を調整しておきましょう。
上賀茂神社は「5:30 二ノ鳥居で立砂」「8:00 楼門・授与所」「10:00 特別参拝の受付」と、時間ごとに入れる場所が増えていきます。本殿まで見たい日は10:00以降、立砂だけでよい日は早朝、と目的で到着時刻を決めておきましょう。
下鴨神社で見ておきたいのは?糺の森・相生社・大炊殿
下鴨神社は、糺の森を抜けて楼門へ向かう構造です。森の参道、縁結びで知られる相生社、そして特別拝観で入れる大炊殿が主な見どころ。上賀茂神社と違って、楼門内も河合社も6:30開門なので、朝の動き出しは上賀茂の二ノ鳥居より1時間遅い点に注意しましょう。
| 住所 | 〒606-0807 京都市左京区下鴨泉川町59 |
| 電話番号 | 075-781-0010 |
| 営業時間 | 楼門内 6:30開門・17:00閉門/河合社 6:30開門・16:30閉門(神事等で変更あり) |
| アクセス | 市バス4系統・205系統「下鴨神社前」または「糺ノ森前」/京阪出町柳駅から徒歩12分 |
| 駐車場 | あり(西駐車場) |
| 公式サイト | 公式サイト |
糺の森は参道そのものが見どころ
下鴨神社の境内に広がる糺の森は、御手洗川が流れ、多くの神事の舞台になってきた森です。市バスの「糺ノ森前」から歩くと、この森の中を参道に沿って楼門へ向かう形になります。
糺の森は境内の一部なので、楼門内の開門時間(6:30〜17:00)とは別に、参道を歩くこと自体が見学の大きな部分を占めます。森の参道は土の道が中心で、雨の日やその翌日はぬかるむことがあるため、歩きやすい靴で出かけるのが基本です。
夏の暑い日は木陰が続く参道が歩きやすく、上賀茂神社の開けた境内よりも日差しをしのぎやすい環境です。ベビーカーでの移動は、土の道が続く区間で押しにくくなることを想定しておきましょう。「森を歩く時間」を含めて、下鴨神社の滞在時間は上賀茂神社よりも長めに見積もっておくと、次の予定に遅れにくくなります。
縁結びの相生社と連理の賢木
下鴨神社で縁結びのお参りをしたい人の目的地が、境内にある相生社です。下鴨神社公式の縁結びページによると、御祭神は「産霊神(むすひのかみ)」で、縁結び・安産・育児・家庭円満のご利益があるとされています。
相生社の左側には「連理の賢木(れんりのさかき)」と呼ばれるご神木が祀られています。公式によると現在は4代目で、京の七不思議の一つに数えられています。
縁結び目的で両社を回る場合は、相生社のある下鴨神社を中心に時間を取るのがわかりやすい組み立てです。休日の日中は相生社の前に人が集まりやすいので、楼門が開く6:30から間もない時間帯に訪れると、落ち着いてお参りできます。授与所の受付時間は日によって異なることがあるため、お守りなどを受けたい場合は公式サイトのお知らせを確認しておきましょう。
大炊殿などの特別拝観は大人1,000円
下鴨神社には、通常の参拝とは別に有料の特別拝観があります。公式の特別拝観ページによると、大炊殿・神宮寺旧跡・鴨社資料館秀穂舎を見学でき、時間は「午前10時~午後4時まで 大人1名1,000円、中学生以下は無料」です。
上賀茂神社の特別参拝(500円)と同じく、受付は10:00からです。どちらの神社でも有料の見学を入れたい場合、両方を10:00〜16:00の枠の中で回る必要があるため、移動時間を含めて計画すると時間に余裕がなくなりがちです。
家族連れの場合、中学生以下は無料なので、大人だけ料金がかかる計算で予算を組めます。祈祷を申し込みたい場合、公式ではご祈祷の受付を「午前9時~午後4時30分・予約不要」と案内しています。特別拝観も祈祷も、神事の日は内容が変わる可能性があるため、出かける前の公式確認は欠かせません。
夏のみたらし祭は足を浸す神事
下鴨神社の夏の神事として知られるのがみたらし祭です。公式によると、御手洗池の清水に足を浸し、灯明を捧げる神事です。上賀茂神社にはない、下鴨神社ならではの体験型の行事と言えます。
夏に下鴨神社へ出かけるなら、みたらし祭の開催期間に当たるかどうかで混雑の度合いが大きく変わります。開催期間や時間は年ごとに公式で告知されるため、前年の日程を前提にせず、その年のお知らせを確認してから計画しましょう。
足を浸す神事なので、小さな子どもと一緒に参加する場合はタオルや着替えを用意しておくと安心です。夜の時間帯も含めて行われる年は、帰りのバスの時刻を先に調べておくと慌てずに済みます。
電車・バスで行くなら?市バス4系統と駅からの歩き方

京都市内から両社へは、市バス4系統が共通の足です。上賀茂神社には「上賀茂神社前」、下鴨神社には「下鴨神社前」または「糺ノ森前」の停留所があり、4系統で両社を結んで回れます。ここでは、バスと電車それぞれの行き方を整理します。
上賀茂神社へは4系統「上賀茂神社前」下車すぐ
上賀茂神社の公式アクセスページによると、市バス4系統の上賀茂神社行きで「上賀茂神社前」下車すぐです。4系統は京都駅・北山駅・出町柳駅から利用できると案内されています。
京都駅から乗り換えなしで行けるのがこのルートの利点で、大きな荷物を持っている日や、年配の家族と一緒で乗り換えを減らしたい日に向いています。終点近くまで乗るので、座れればそのまま到着を待てます。
注意したいのは、4系統は下鴨神社方面も通るため、葵祭の前後や休日の昼前後は車内が混み合う場面があることです。朝早い時間帯に動くほど座れる可能性が上がります。バスの時刻は平日と土休日で異なるので、京都市交通局の時刻表でその日のダイヤを確認しておきましょう。
北大路駅から歩くと25分、バス乗り継ぎも選べる
上賀茂神社の公式アクセスでは、地下鉄の北大路駅・北山駅から徒歩25分と案内されています。駅から歩けない距離ではありませんが、帰りに下鴨神社へ回る予定があるなら、体力の配分を考えてバスを使うのが現実的です。
北大路駅から市バスを使う場合、公式では37系統西賀茂車庫行きで「上賀茂御薗橋」下車徒歩5分、北3系統で「御薗口町」下車徒歩3分というルートも紹介されています。北大路駅は地下鉄烏丸線の駅なので、京都駅から地下鉄で北上し、北大路駅でバスに乗り継ぐ組み立てになります。
原因:地図で北大路駅から近く見えて歩き出し、公式で徒歩25分の道のりに体力と時間を取られ、下鴨神社の特別拝観(10:00〜16:00)に回る余裕がなくなるケース。対策:両社を回る日は、往路をバス(4系統または37系統・北3系統)にして、歩くのは境内と糺の森に集中させる。
京都の市バスは系統ごとに乗り場が分かれていることがあるため、北大路駅のバスターミナルで乗り場を確認してから乗りましょう。
下鴨神社へは4系統・205系統、出町柳駅から徒歩12分
下鴨神社の公式アクセスページによると、市バス4系統・205系統の「下鴨神社前」または「糺ノ森前」が最寄りです。京阪の出町柳駅からは徒歩12分と案内されています。
「糺ノ森前」で降りると糺の森の参道を歩いて楼門へ向かう形、「下鴨神社前」で降りると楼門側に近い位置からの参拝になります。森の参道を歩くことを楽しみたい人は「糺ノ森前」、歩く距離を短くしたい人は「下鴨神社前」と、同行者に合わせて降りる停留所を選ぶのがコツです。
大阪方面から京阪で来る人には、出町柳駅から歩くルートが乗り換えの少ない選択肢です。出町柳駅からは糺の森の南側から入る形になるので、森を抜けて楼門へ進む流れになります。雨の日は森の参道がぬかるむことがあるため、靴選びに気をつけてください。
市バスで東山方面の寺社と組み合わせたい人は、系統の選び方を別記事でまとめています。

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車で行くなら駐車場はどう違う?料金の仕組みと満車時の考え方
両社とも境内に参拝者向けの駐車場がありますが、料金の仕組みがまったく違います。上賀茂神社は30分単位の協力金制で繁忙日に定額制へ切り替わり、下鴨神社の西駐車場は最初の1時間とその後の加算方式です。車で出かけるなら、滞在時間の見込みとセットで考えましょう。
上賀茂神社の参拝者駐車場は30分200円
上賀茂神社の公式アクセスページによると、参拝者駐車場は「時 間:6:00〜22:00(出庫は24時間可能) 料 金:30分 200円(境内維持管理協力金)」です。繁忙日でも、9:00~16:00以外(16:00~翌8:59)の入庫は30分200円とされています。
30分単位なので、立砂だけ見てすぐ移動するような短時間の参拝なら費用を抑えやすい仕組みです。一方、特別参拝まで含めて長く滞在すると、30分ごとに料金が重なっていくことになります。
年配の家族を車で連れていく場合、境内の駐車場から二ノ鳥居までの距離が短いのは大きな利点です。ただし、葵祭の時期や年始などは境内周辺の道路が混み合うため、到着予定時刻に余裕を持たせておきましょう。
繁忙日は1,000円/回、17時以降の出庫に注意
上賀茂神社の参拝者駐車場は、繁忙日に料金体系が変わります。公式では「入庫時間:9:00~16:00 出庫時間:17:00まで 料 金:1,000円/回」と案内されています。公式では繁忙日を「年末年始や土日祝日のうちで行事等により混雑が予想される日」としており、詳しい日にちは社務所へ問い合わせるよう案内しています(公式ページには2026年1〜2月の繁忙日として1月31日・2月1日・2月3日・2月21〜23日が掲載されていました)。
原因:上賀茂神社に車を置いたまま下鴨神社などへ足を延ばし、戻りが17:00を過ぎるケース。繁忙日は出庫時間が17:00までで、それ以降の出庫は社務所で延長料金1,000円がかかると公式に記されています。対策:繁忙日に当たる日は、上賀茂神社の駐車場を「上賀茂神社に滞在する間だけ」使い、別の場所へはそのまま車で移動する。
繁忙日がいつになるかは年や行事によって変わるため、公式アクセスページのお知らせを出発前に確認しましょう。
下鴨神社の西駐車場は最初の1時間500円から
下鴨神社の公式アクセスページによると、西駐車場は「24時間(祭典により変更の可能性有り)」で、料金は「最初の1時間500円 以降30分毎に300円加算」です。最大料金の設定はないとされているため、長時間停めるほど料金が積み上がる仕組みです。
糺の森の散策と楼門内の参拝、特別拝観まで含めると、1時間では収まらない滞在になりがちです。最初の1時間を過ぎると30分ごとに300円が加算されるので、滞在時間を先に決めておくと予算が読めます。
高さ制限は2m30cmで、公式には「キャンピングカー等は駐車できません」と記されています。背の高い車で出かける人は、事前に別の駐車場を探しておく必要があります。公式は公共交通機関の利用を案内しているので、葵祭やみたらし祭の時期は車を避け、市バスで向かうのが確実です。
京都おでかけノート調べ:両社の駐車場比較
| 比較項目 | 上賀茂神社 参拝者駐車場 | 下鴨神社 西駐車場 |
|---|---|---|
| 利用時間 | 6:00〜22:00(出庫は24時間可能) | 24時間(祭典により変更の可能性有り) |
| 通常料金 | 30分 200円 | 最初の1時間500円、以降30分毎に300円加算 |
| 繁忙日 | 1,000円/回(入庫9:00~16:00・出庫17:00まで) | 祭典により変更の可能性有り |
| 注意点 | 繁忙日の17時以降出庫は延長料金1,000円 | 高さ制限2m30cm・最大料金なし |
短時間の参拝なら上賀茂神社、長めの滞在でも料金を読みやすくしたいなら、それぞれの料金体系に合わせて滞在時間を決めておくのがコツです。満車の場合に備え、両社とも公式が公共交通機関の利用を案内している点も覚えておきましょう。
両社を1日で回るなら?順番とシーン別の選び方
ここまでの情報を組み合わせると、両社を1日で回る順番が見えてきます。開門時間・特別拝観の受付時間・バスの系統をどう組み合わせるかで、移動の無駄が大きく変わります。
朝は上賀茂から、4系統で下鴨へ下る順番
両社を回るなら、朝に上賀茂神社、その後に下鴨神社へ移る順番が組み立てやすい流れです。上賀茂神社の二ノ鳥居は5:30に開くので、早朝に立砂を見られます。そこから8:00の楼門開門を待って本殿方面へ進み、10:00からの特別参拝(500円)を受けたら、市バス4系統で下鴨神社へ移ります。
下鴨神社の楼門内は17:00まで開いており、特別拝観の拝観時間は午前10時〜午後4時です。午前中に上賀茂神社を見終えれば、午後は糺の森の散策と相生社、大炊殿の特別拝観まで含めて時間を取れます。帰りは出町柳駅まで歩けば、京阪で大阪方面へ戻れます。
逆の順番(下鴨から上賀茂)を選ぶと、上賀茂神社の授与所が16:45、特別参拝の受付が16:00に閉まるため、夕方に着いて時間が足りなくなりがちです。午後から動き出す日なら、どちらか片方に絞るほうが落ち着いて回れます。
実は「早朝の二ノ鳥居」がいちばん空いている時間
意外と知られていないけれど、両社のなかで最も早く入れるのは上賀茂神社の二ノ鳥居で、開門は5:30です。下鴨神社の楼門内(6:30)より1時間早く、立砂のある開けた境内を、人の少ない時間帯に歩けます。
多くの観光客は、京都駅を朝に出発して10:00前後に到着する計画を立てます。早朝の上賀茂神社は、その流れとは無関係の時間帯です。楼門の先には8:00まで進めないため、「立砂を見る」「神山の方向を眺める」「境内を一周する」までに目的を絞るなら、5:30から8:00までの時間をまるごと使えます。
この時間帯を生かすには、車で行くか、前泊・近隣在住で早朝に動けることが条件になります。参拝者駐車場は6:00から利用できるので、車なら6:00に着いて立砂を見てから下鴨神社へ移動し、楼門内の6:30開門に合わせて移る、という組み立ても可能です。
同行者や目的で選ぶ、どちらか一方の日
時間がない日や、どちらか一方に絞りたい日は、同行者や目的で選び分けるのがわかりやすい方法です。下の表に、シーン別の向き不向きをまとめました。
| 上賀茂神社が向いている日 | 下鴨神社が向いている日 |
|---|---|
| 早朝5:30から動きたい日 国宝の本殿を近くで見たい日 車で短時間だけ寄りたい日(30分200円) | 縁結びのお参りが目的の日 夏の暑い日に木陰を歩きたい日 京阪で大阪方面から来る日(出町柳駅から徒歩12分) |
年配の家族と一緒で、歩く距離を減らしたいなら、市バス4系統「上賀茂神社前」下車すぐの上賀茂神社が組みやすい選択です。森の中を歩くこと自体を楽しみたい家族なら、下鴨神社の糺の森が向いています。
ほかの定番スポットとつなぐときの考え方
両社だけで1日を使わず、ほかの定番スポットと組み合わせる場合は、市バス4系統と205系統の行き先を手がかりにすると計画しやすくなります。下鴨神社は出町柳駅が徒歩圏なので、京阪で東山・祇園方面へ移る組み立ても選べます。
午前に上賀茂神社、昼に下鴨神社を回り、午後から京阪で祇園方面へ移って八坂神社に寄る、という流れも考えられます。八坂神社の時間帯の生かし方は別記事にまとめています。

清水寺と八坂神社は、どちらも京都市東山区にあり、京都に来たら一日のうちに両方回りたい定番の組み合わせです。ただ、いざ予定を組もうとすると「どちらから先に行くのが…
季節の行事に合わせて動く場合は、5月の葵祭関連の神事、夏のみたらし祭の日程を先に確認し、その日を避けるか狙うかを決めてから他の予定を入れると、混雑に振り回されません。春の桜の時期に京都の神社を回る計画なら、早咲きの桜の回り方も参考になります。

まとめ
まずは出かける日が5月の神事や繁忙日に当たっていないかを両社の公式サイトで確かめ、そのうえで「朝に上賀茂、昼から下鴨」の順で、市バス4系統の時刻を調べるところから始めてみてください。
※開門時間・料金・駐車場の条件は神事や時期により変わることがあります。出かける前に各社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

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