MENU

鞍馬寺の紅葉は16:15閉扉から逆算|ケーブル200円と九十九折30分の選び方

鞍馬寺の紅葉は16:15閉扉から逆算|ケーブル200円と九十九折30分の選び方のアイキャッチ画像

鞍馬寺の紅葉を見に行こうと決めたとき、意外と迷うのが「何時に出れば本殿に間に合うのか」「ケーブルで上がるか、九十九折の参道を歩くか」「貴船まで足を延ばせるか」という段取りです。鞍馬は京都市の北の山の中にあり、街なかの紅葉名所と同じ感覚で午後から出かけると、本殿の扉が閉まる時刻に追われることになります。

先に結論をお伝えすると、鞍馬寺の紅葉は本殿開扉の9:00~16:15から逆算して、午前中に鞍馬駅へ着く計画にするのがいちばん無理がありません。紅葉の時期の目安は、叡山電車公式が沿線の「もみじのトンネル」について示している紅葉(11月上旬〜下旬)が参考になります。寺は駐車場を持たないため、電車で向かう前提で組み立てるのが基本です。

この記事では、鞍馬寺公式の交通地図・ケーブル時刻表と、叡山電車公式の沿線案内をもとに、見頃の読み方、時間割、参道の選び方、行き方、もみじのトンネル、貴船への抜け方、10月下旬の注意点までを1本にまとめました。

📌 この記事でわかること

・鞍馬寺の紅葉の時期の目安と、色づき情報を確かめる先
・本殿16:15閉扉とケーブル終発から逆算する1日の時間割
・ケーブル(片道200円)と九十九折参道(山門から本殿まで30分程)の選び方
・叡電「もみじのトンネル」と、貴船へ抜ける健脚コースの段取り

目次

鞍馬寺の紅葉はいつ行く?見頃の目安と色づきの確かめ方

鞍馬寺の紅葉はいつ行く?見頃の目安と色づきの確かめ方の解説画像

寺は見頃を発表していないので、沿線の公式情報を目安にする

まず押さえておきたいのは、鞍馬寺の公式サイトのトップや交通地図のページでは、紅葉の見頃の発表が見当たらないことです。寺のトップに並んでいるのはケーブルの運行状況、本殿開扉の時刻、月ごとの行事のお知らせで、「今が見頃」という案内は出ていません。そのため、色づきの具合を事前に知りたい場合は、寺務所(電話番号は下の施設カードに掲載)に問い合わせるのが確実です。公式トップにも「ご不明な点は寺務所にお尋ね下さい」と書かれています。

目安として使いやすいのが、同じ鞍馬線の沿線について叡山電車公式が出している情報です。叡山電車公式「もみじのトンネル」では、紅葉の時期を11月上旬〜下旬としています。11月上旬に色が変わり始め、中旬には緑・黄・橙・紅が混ざり、下旬に向けて真紅に染まっていく流れが説明されています。鞍馬寺は鞍馬線の終点の先にあるため、同じ谷筋の色づきの進み方をつかむ参考になります。

ただし、山の上の境内と線路沿いでは日当たりや標高が違い、年によって進み方も前後します。出かける週が決まったら、寺務所への問い合わせで最終確認する、という二段構えがいちばん外れにくい方法です。

11月上旬・中旬・下旬で、見られる景色はどう変わる?

叡山電車公式の説明をもとにすると、時期ごとの狙いは次のように分けられます。11月上旬は「緑から少しずつ変わり始める」段階で、混雑が本格化する前に静かな山道を歩きたい人向けです。中旬は「緑、黄、橙、紅と様々な色づき」が混ざる時期で、写真に色の幅が出やすいタイミングです。下旬は「下旬に向けて日々染まり続け」と書かれているとおり、赤の濃さを優先したい人に向きます。

具体的な場面で考えると、平日に休みが取れる人は中旬の平日、週末しか動けない人は中旬〜下旬の土日のうち朝早い時間帯、というのが現実的な選び方です。年配の家族と一緒なら、歩く距離を短くできるケーブルコースを前提に、中旬の平日を候補にしておくと予定を組みやすくなります。

注意したいのは、紅葉の時期は京都市内全体で人出が増えるため、出町柳駅の叡電乗り場から混み始めることです。下旬の週末は特に、駅で1本見送る前提で時間に余裕を持たせておきましょう。

今季のライトアップや特別行事は、寺のお知らせで確認する

紅葉の名所というと夜のライトアップを想像する人も多いのですが、鞍馬寺公式のトップでは、紅葉のライトアップの告知は2026年10月9日時点で出ていません。本殿開扉は9:00~16:15なので、鞍馬寺の紅葉は基本的に「昼に見るもの」として計画するのが前提です。

11月の行事として寺のお知らせに載っているのは、3日11:00の平和の祈り(本殿)と、28日10:00の光明心殿おつとめ(護摩供)です。行事の日は本殿まわりに参列の方が集まるため、写真をゆっくり撮りたい人は時間をずらすと落ち着いて歩けます。

夜の紅葉を見たい場合は、鞍馬寺ではなく叡電の車窓から見る「貴船もみじ灯篭」のライトアップ(叡電公式では11月上旬〜下旬)が候補になります。ただし叡電公式のページには実施年の記載がないため、前季までの実績として受け止め、今季の実施は叡電のお知らせで確かめてから組み込みましょう。

💡 段取りメモ

見頃の判断は「叡電公式の11月上旬〜下旬」で週を決め、出かける数日前に鞍馬寺の寺務所で境内の色づきを確認する二段構えにすると外しにくくなります。11月上旬に京都の紅葉を回るなら、先に色づく大原・高雄と組み合わせる手もあります。

あわせて読みたい
京都11月上旬 紅葉は大原と高雄が先に見頃|三千院8:45開門から組む回り方と注意点
11月の頭に京都へ紅葉を見に行きたい。でも「11月上旬ではまだ早いのでは」「どこへ行けば色づいているのか」と迷っている人は多いはずです。京都の紅葉は11月中旬〜…

何時に着けば本殿に間に合う?16:15閉扉から逆算する時間割

本殿は9:00開扉・16:15閉扉、ケーブルは8:40から動く

鞍馬寺公式トップに掲げられている時刻は、ケーブルの始発8:40(上り)・終発16:25(下り)と、本殿開扉9:00~16:15です。鞍馬寺公式の交通地図のケーブル時刻表では、さらに細かく、山門駅(上り)の始発8:40、多宝塔駅(下り)の始発8:45、山門駅(上り)の終発16:20、多宝塔駅(下り)の終発16:25(1~5月・9~12月)と案内されています。運行間隔は20分毎です。

この時刻から考えると、朝一番に動きたい人は8:40の上りケーブルに乗れば、本殿開扉の9:00前後に本殿の近くに着ける計算です。紅葉の時期の週末は昼前から人が増えるため、朝の早い時間に本殿まわりを歩き、その後で山を下りながら紅葉を見ていく順番にすると、混雑の中心を避けやすくなります。

反対に、午後から出かける場合は、本殿の16:15閉扉が実質的な締め切りです。秋は日の入りも早く、山の中は街なかより暗くなるのが早いので、昼過ぎには山門をくぐっている計画にしておきましょう。

📍 鞍馬寺
住所 〒601-1111 京都市左京区鞍馬本町1074番地
電話番号 075-741-2003
営業時間 本殿開扉 9:00~16:15
アクセス 叡電鞍馬駅から徒歩3分で山門(仁王門)(鞍馬寺公式)。叡電公式の観光ページは仁王門まで徒歩約4分と表記
駐車場 鞍馬寺に駐車場はありません。周辺に駐車場があります。(公式)
公式サイト 公式サイト

【失敗パターン】16:20の上りケーブルに乗っても本殿は閉まっている

見落としやすいのが、ケーブルの上り終発と本殿の閉扉時刻のずれです。公式の時刻表には、山門駅(上り)16:20の便に「これで上ると本殿は、閉っています」とはっきり書かれています。本殿開扉は16:15までなので、最終の上りケーブルに乗れたとしても、本殿にはお参りできません。

原因は、「ケーブルが動いているうちに着けば大丈夫」と考えて、時刻表の上りと下りの終発、本殿の閉扉の3つを分けて確認していないことです。特に京都市内の別の紅葉名所を回ってから鞍馬に向かうと、出町柳駅に着く頃には15時台、という流れになりがちです。

対策はシンプルで、鞍馬寺を1日の最初に置くことです。どうしても午後になる場合は、ケーブルを降りた多宝塔駅から本殿金堂まで徒歩10分かかる点も足して、本殿に着く時刻を16:15より前に設定します。さらに、帰りの下りケーブルは多宝塔駅16:25が終発なので、本殿で時間を使いすぎると帰りは歩いて下りることになります。足元に不安がある同行者がいる場合は、この点も先に共有しておきましょう。

朝・昼・午後の3パターンで組む時間割(京都おでかけノート調べ)

鞍馬寺公式の時刻表と交通地図の所要時間を並べると、時間帯ごとの組み立ては次のようになります。所要時間はすべて公式の記載で、待ち時間や撮影の時間は含みません。

項目 公式の値 段取りでの使い方
本殿開扉 9:00~16:15 本殿に着く時刻の締め切り
ケーブル上り始発 8:40(山門駅) 朝一番に本殿へ向かう便
ケーブル上り終発 16:20(山門駅) 乗っても本殿は閉まっている
ケーブル下り終発 16:25(多宝塔駅) 乗り遅れると歩いて下山
運行間隔 20分毎 1本見送ると20分待つ
山門から本殿(徒歩) 30分程 九十九折参道で紅葉を見ながら登る

朝型なら、8:40の上りケーブルで本殿へ上がり、帰りは九十九折参道を歩いて下りながら紅葉を見る形がおすすめです。昼型なら、往路を参道で歩き、本殿でお参りしてから下りケーブルで戻ると体力の配分がしやすくなります。午後型は、ケーブル往復を前提にして本殿に16:15より前に着くことだけを守ります。いずれも、ケーブルは20分毎なので、乗り場の行列で1本見送る可能性を見込んでおきましょう。

ケーブルか九十九折の参道か|紅葉を見るならどちらの道?

ケーブルか九十九折の参道か|紅葉を見るならどちらの道?の解説画像

ケーブルコースは山門から本殿まで乗車2分+徒歩12分

体力に自信がない人や、年配の家族と一緒に出かける人に合うのがケーブルコースです。鞍馬寺公式の交通地図では、鞍馬駅から徒歩3分で山門(仁王門)、そこから徒歩2分で普明殿(ケーブル山門駅)、ケーブルで2分の多宝塔駅、そこから徒歩10分で本殿金堂・金剛床という流れが示されています。なお叡電公式の観光ページでは鞍馬駅から仁王門まで徒歩約4分と表記されており、どちらにしても駅からすぐの距離です。

ケーブルは乗車料金ではなく「ケーブル寄付金」という扱いで、大人・片道200円、小学生以下・片道100円です。往復で使う場合は片道分を2回納めることになります。行きだけケーブルを使い帰りは歩く、あるいはその逆、という使い分けもできます。

注意したいのは、ケーブルを降りてからも本殿まで徒歩10分の上り道がある点です。「ケーブルに乗れば本殿の目の前」というわけではないので、歩きやすい靴は必須です。また紅葉の時期の週末は乗り場に列ができやすく、20分毎の運行のため、待ち時間を含めると歩いた場合と大差がなくなることもあります。

九十九折参道は山門から本殿まで30分程、紅葉を近くで見られる

紅葉そのものを楽しみたいなら、山門から歩いて登る九十九折参道が向いています。鞍馬寺公式トップでは、清少納言が『枕草子』で「近うて遠きもの鞍馬の九十九折の道」と記した参道として紹介され、山門から本殿金堂まで30分程の道のりと案内されています。

交通地図の「健脚コース」では、山門から徒歩5分で由岐神社、そこから九十九折参道を徒歩20分で本殿金堂・金剛床と書かれています。ケーブルでは素通りしてしまう参道沿いの木々を、自分のペースで見上げながら登れるのが歩くルートの良さです。入山の際には愛山費500円(令和5年4月1日より)を納めます。ケーブルを使う場合も、ケーブル寄付金とは別にかかる費用として予算に入れておきましょう。

注意点は、名前のとおり折り返しの多い坂道が続くことです。ベビーカーでの通行や、膝に不安がある人の上りには向きません。雨上がりは足元が滑りやすくなるため、紅葉の時期でも滑りにくい靴を選び、両手が空く荷物にしておくと歩きやすくなります。

行きと帰りでルートを分けると、紅葉と体力の両方を取れる

ケーブルと参道の良いところを両方取りたい人には、片道ずつ使い分ける組み方がおすすめです。比較すると次のようになります。

上りケーブル・下り参道上り参道・下りケーブル
朝8:40の始発で本殿へ早く着ける
下り坂で息が上がりにくく、紅葉を見る余裕がある
ケーブルは片道200円(愛山費500円は別)
由岐神社や参道の紅葉を登りながら見られる
帰りは疲れていても下りケーブルで戻れる
下りの終発16:25(多宝塔駅)に注意が必要

朝早く動ける人は「上りケーブル・下り参道」、昼前後に着く人は「上り参道・下りケーブル」が合わせやすい組み方です。下り坂は膝に負担がかかりやすいので、年配の同行者がいる場合は「上り参道・下りケーブル」のほうが安心という考え方もあります。どちらの場合も、帰りにケーブルを使うなら多宝塔駅の下り終発16:25を過ぎないよう、本殿での滞在時間を決めておきましょう。

京都駅・大阪から鞍馬駅へ|叡山電車とバス、車はどうする?

基本は出町柳駅から叡山電車で鞍馬駅へ

鞍馬寺公式の交通地図で中心になっているのは、叡山電車の出町柳駅から終点の鞍馬駅へ向かうルートで、所要は30分と案内されています。出町柳〜鞍馬の片道運賃は、叡電公式の運賃表で大人470円(こども240円)です。

叡電は途中の宝ヶ池で鞍馬線と叡山本線(八瀬比叡山口方面)に分かれます。出町柳駅では「鞍馬」行きに乗ることが大切で、八瀬比叡山口行きに乗ってしまうと鞍馬には着きません。紅葉の時期は出町柳駅のホームが混み合うため、行き先表示を落ち着いて確認してから乗りましょう。

大阪方面からは、京阪電車で終点の出町柳駅まで乗れば、そのまま叡電に乗り継げます。阪急で来る場合は、公式の案内では河原町駅で降り、四条大橋を渡って京阪の祇園四条駅から出町柳駅へ向かうルートが示されています。

京都駅からは地下鉄と京都バス、または市バスで出町柳へ

京都駅から向かう場合、鞍馬寺公式には複数のルートが載っています。1つは地下鉄烏丸線で国際会館駅まで行き、京都バスの鞍馬温泉行きに乗り換えて「鞍馬」で下車するルートで、バスの所要は25分と案内されています。もう1つは、京都市バスの4系統(上賀茂神社ゆき)で出町柳駅前まで30分、そこから叡電に乗り継ぐルートです。JR奈良線で東福寺駅へ行き、京阪に乗り換えて出町柳駅へ向かう方法も紹介されています。

どれを選ぶかは、同行者と荷物で決めるとわかりやすくなります。乗り換え回数を減らしたい、車窓の「もみじのトンネル」を見たいという人は、出町柳経由の叡電ルート。京都駅から座って移動したい、出町柳の混雑を避けたいという人は、地下鉄と京都バスのルートが候補になります。

注意点は、紅葉の時期は道路の渋滞でバスの所要時間が延びやすいことです。公式の25分・30分はあくまで目安として、本殿16:15閉扉に間に合わせる計画では余裕を多めに見ておきましょう。バスの時刻は京都バス・京都市交通局の最新の時刻表で確認してください。

【失敗パターン】車で向かって停める場所に困る

森の京都方面や大阪から車で出かけ慣れている人ほど陥りやすいのが、「お寺なら駐車場があるだろう」と考えて鞍馬まで車で向かってしまうことです。鞍馬寺公式の交通地図には「鞍馬寺に駐車場はありません。周辺に駐車場があります。」と書かれています。寺の専用駐車場はないため、周辺の駐車場の空き状況に左右されます。

原因は、駐車場の有無を出発前に確認せず、現地で探せばよいと考えてしまうことです。鞍馬は谷あいの細い道に沿って集落が続く地形で、紅葉の時期の週末は周辺の駐車場が埋まると、停める場所を探して行き来するだけで時間を失います。本殿16:15閉扉が締め切りの場所で、駐車場探しに時間を使うのは大きな損失です。

対策は、車で来る場合でも、出町柳周辺や地下鉄の駅の近くなど、鞍馬から離れた場所で停めて電車に乗り換える計画にすることです。どうしても鞍馬まで車で行く場合は、平日の朝早い時間に限定し、満車だったときの代わり(出町柳まで戻って電車に乗るなど)を先に決めておきましょう。

⚠️ 知っておきたい注意点

鞍馬寺には寺の駐車場がありません(公式の交通地図に明記)。紅葉の時期の週末に車で鞍馬まで入るのは避け、電車移動を前提にしてください。叡電は宝ヶ池で行き先が分かれるので、出町柳駅では「鞍馬」行きを確認して乗りましょう。

実は紅葉は電車の中から始まる|叡電「もみじのトンネル」の楽しみ方

実は紅葉は電車の中から始まる|叡電「もみじのトンネル」の楽しみ方の解説画像

市原駅〜二ノ瀬駅の約250mが、およそ280本のモミジに囲まれる

意外と知られていないけれど、鞍馬寺の紅葉の日は、境内に着く前から始まっています。叡山電車公式によると、出町柳駅から鞍馬駅ゆきの列車で約20分、市原駅~二ノ瀬駅間に「もみじのトンネル」と呼ばれる区間があります。約250mの区間がおよそ280本のイロハモミジ、オオモミジに囲まれ、秋には紅葉が車窓いっぱいに広がる、と紹介されています。

鞍馬寺の境内の紅葉は山の斜面に点在する形で見えるのに対し、もみじのトンネルは線路の両側から迫ってくるような見え方です。同じ日に2種類の紅葉の景色を楽しめるのが、叡電で鞍馬へ向かう大きな利点です。紅葉の時期は11月上旬〜下旬と叡電公式に書かれており、鞍馬寺の見頃の目安としても使えるのは第1章でお伝えしたとおりです。

注意点として、紅葉の時期の週末は出町柳発の列車が混み、窓際に立てないこともあります。車窓をしっかり見たい人は、出町柳駅で1本見送ってでも窓際を確保する、朝の早い時間の列車を選ぶ、といった工夫が役立ちます。

トンネルは外からは見られない、車窓専用の景色

もみじのトンネルで勘違いしやすいのが、「駅で降りて歩いて見に行ける」という思い込みです。叡山電車公式には「『もみじのトンネル』は列車の外からご覧いただくことはできません。車窓からお楽しみください。」と明記されています。途中下車して線路沿いを歩いて撮影しよう、という計画は立てられません。

この性質を踏まえると、トンネルを楽しむチャンスは行きと帰りの2回あります。行きは期待感とともに、帰りは鞍馬寺を歩き終えた後の答え合わせのように、同じ区間を2度見られるのが叡電往復のメリットです。行きに混雑で見られなかった場合も、帰りに座れれば落ち着いて眺められます。

注意したいのは、行きに地下鉄と京都バスのルートを選ぶと、この区間を通らないことです。トンネルを見たいなら、少なくとも片道は叡電を使う計画にしましょう。たとえば「行きは京都バスで鞍馬へ、帰りは叡電で出町柳へ」とすれば、両方の移動手段のよさを取れます。

夜の紅葉は「貴船もみじ灯篭」、ただし今季の実施は叡電で確認

叡山電車公式のもみじのトンネルのページには、「紅葉のライトアップ」の中を走る展望列車「きらら」の写真とともに、貴船もみじ灯篭(11月上旬~下旬)の記載があります。鞍馬寺の本殿は16:15で閉扉するため、夕方以降も紅葉を楽しみたい人は、帰りの叡電でライトアップの区間を通る、という組み方が考えられます。

ただし、このページの記載には実施年が添えられていません。叡電のお知らせでは、2024年は11月1日〜24日に「京の奥座敷・貴船もみじ灯篭」が開催されたと告知されていますが、2026年の告知は10月12日時点でまだ出ていません。今季(2026年)の貴船もみじ灯篭の実施期間・時間は、叡電公式のお知らせで発表を確認してから計画に組み込んでください。前季までの実績だけを頼りに夜の予定を固めると、期間外だったという失敗につながります。

夜の時間帯は山の中の気温がぐっと下がるので、日中より1枚多く羽織れる服を持っておくと安心です。子ども連れや年配の同行者がいる場合は、帰りの電車の混雑も考え、無理に夜まで残らず明るいうちに出町柳へ戻る計画も検討しましょう。

📌 押さえておきたいポイント

もみじのトンネルは出町柳から鞍馬駅ゆきで約20分の市原駅~二ノ瀬駅間。列車の外からは見られない車窓専用の景色なので、少なくとも片道は叡電を使い、行きと帰りの2回のチャンスを生かしましょう。

鞍馬寺の紅葉から貴船へ|山を越える健脚コースの段取り

本殿から魔王殿を経て貴船神社まで、公式所要は徒歩50分

体力に余裕がある人には、鞍馬寺の紅葉を見たあと、山を越えて貴船へ抜けるルートがあります。鞍馬寺公式の交通地図では、交通地図の山内コースとして「山門から貴船に至る西門まで歩く『修行の道』」が紹介され、健脚コースの所要として、本殿金堂・金剛床から徒歩30分で魔王殿、さらに徒歩20分で貴船神社、そこから徒歩40分(またはバス)で貴船口駅と案内されています。

このルートの良さは、鞍馬と貴船という2つの谷を1日で歩けることです。鞍馬寺の境内の紅葉、山中の木々、貴船の川沿いの景色と、場所ごとに違う紅葉の表情を見られます。帰りは貴船口駅から叡電に乗れば、出町柳までの帰路でもう一度もみじのトンネルを通ります。

注意点は、本殿から先は山道の上り下りが続き、ケーブルのような逃げ道がないことです。年配の同行者や小さな子ども連れの場合は無理に貴船まで抜けず、本殿まわりで紅葉を見て鞍馬駅へ戻る計画のほうが安心です。日の短い11月は、本殿を遅くとも昼過ぎには出発する計画にしておきましょう。

貴船神社の授与所17:00と、貴船口駅までの40分を逆算する

貴船側に抜けたあとの段取りで押さえておきたいのが、叡山電車公式のおすすめスポットに載っている貴船神社の時間です。貴船神社公式では、本宮の参拝時間は6:00〜20:00(5/1〜11/30)、御守・御朱印などの授与所は9:00〜17:00(ライトアップ期間中は延長あり)です。叡電公式の案内では、アクセスは「貴船口」駅下車、京都バスのりかえ、または徒歩約30分とされています。一方、鞍馬寺公式の健脚コースの案内では、貴船神社から貴船口駅まで徒歩40分(またはバス)となっています。出典ごとに分数が違うため、計画には長いほうの40分で見込んでおくと余裕が出ます。

御守や御朱印を受けたい人は、授与所が閉まる17:00より前に貴船神社に着く必要があります。鞍馬寺の本殿から貴船神社まで公式の所要で徒歩50分なので、本殿を15時台に出たのでは間に合いません。朝のうちに鞍馬寺を参拝し、昼頃に山越えを始めるくらいがちょうどよい配分です。

注意点として、紅葉の時期の貴船は道が細く、バスや人の流れが集中します。帰りのバス待ちの列が長いこともあるため、歩ける体力が残っているなら貴船口駅まで歩く選択肢も残しておきましょう。

二ノ瀬の白龍園は特別観覧の時期だけ、計画に入れる前に確認を

鞍馬線の沿線には、もう一つ紅葉の時期に名前の挙がる場所があります。叡電公式のおすすめスポットで紹介されている白龍園で、「春・秋の特別観覧時のみ公開」、アクセスは「二ノ瀬」駅下車、徒歩約5分とされています。二ノ瀬駅はもみじのトンネルの終わりにある駅なので、帰りに途中下車する組み方が考えられます。

ただし、公開は特別観覧の期間に限られ、通年で入れる場所ではありません。白龍園公式によると、2026年秋の特別公開は10月10日〜12月6日の10時〜14時(1時間ごとの入替制)で、すべて事前予約制、料金は大人10月・12月1,600円/11月2,000円(小学生半額)です。公式では二ノ瀬駅から徒歩7分と案内されています。予約をしないまま二ノ瀬駅で降りても入園できないので、途中下車を組み込むなら先に予約を済ませておきましょう。

鞍馬寺、貴船、二ノ瀬と欲張ると、1日の移動距離と時間は長くなりがちです。初めての人は「鞍馬寺+もみじのトンネル」を軸にし、体力と時間が残っていたら貴船、という優先順位をつけておくと、予定が崩れても慌てずに済みます。

Q. 鞍馬から貴船へ抜けるのと、貴船から鞍馬へ抜けるのはどちらがいい?
A. 鞍馬寺公式の交通地図が所要を示しているのは、鞍馬駅から山門、本殿、魔王殿を経て貴船神社・貴船口駅へ向かう順路です。本殿16:15閉扉を先に確保できる点でも、鞍馬側から入る順番が段取りを組みやすくなります。逆回りを考える場合は、西門側の受付や時間を寺務所で確認してから計画しましょう。

10月下旬〜11月に気をつけたい日と、同行者別の回り方

10月22日は鞍馬の火祭、叡電は火祭ダイヤで運行

紅葉が始まる少し前の時期に鞍馬へ出かける人は、鞍馬の火祭の日を避けるか、狙うかを先に決めておきましょう。叡山電車公式のお知らせでは、2026年10月22日(木)は「鞍馬の火祭」が行われるため「火祭ダイヤ」で運行すると案内されており、当日の鞍馬発出町柳ゆきの最終列車は23:24発とされています。

火祭の日は、鞍馬の集落と駅周辺に多くの人が集まり、ふだんの紅葉狩りや参拝とはまったく違う一日になります。鞍馬寺の紅葉を静かに楽しみたい人は、この日を外して計画するのが無難です。逆に火祭を見に行く人は、紅葉はまだ色づき始めの時期であることを前提に、叡電の火祭ダイヤと当日の交通案内を公式で確認してください。

火祭の当日は会場周辺が大変混雑し、叡電公式も混雑状況によっては警察の指導で火祭目的の輸送を中止する場合があると案内しています。詳細は年ごとに案内が出るため、車で向かう計画は避け、叡電の公式案内に沿って動くのが確実です。

10月27日午前はケーブル運休、秋の行事の日も確認しておく

鞍馬寺公式トップの行事のお知らせには、10月27日の午前中に「ケーブル運休(定期点検)」と記載されています。この日の午前に出かけると、山門から本殿まではケーブルを使えず、九十九折参道を歩いて登ることになります。年配の家族や足に不安のある同行者がいる場合は、この日の午前を避けて計画しましょう。

同じお知らせには、10月20日11:00の秋の大祭・感謝祭(本殿)、28日10:00の光明心殿おつとめ(護摩供)、11月3日11:00の平和の祈り(本殿)も並んでいます。行事のある日は本殿まわりの雰囲気が変わるため、静かに紅葉を見たい人は時間帯をずらし、行事にあわせてお参りしたい人は時刻に合わせて到着する計画にすると、目的に合った一日になります。

ケーブルの臨時運休は、公式の時刻表に「行事のお知らせで告知します」と書かれています。出発の前日か当日の朝に、鞍馬寺公式トップのお知らせ欄を一度見ておく習慣をつけておくと安心です。

⚠️ 知っておきたい注意点

10月22日(木)は鞍馬の火祭で叡電が火祭ダイヤ、10月27日の午前中はケーブルが定期点検で運休です(いずれも公式のお知らせ)。ケーブル前提で計画している人は、この2日を外して日程を組みましょう。

年配の家族・子ども連れ・写真目的、同行者別の組み方

同じ鞍馬寺の紅葉でも、誰と行くかで最適な回り方は変わります。年配の家族と一緒なら、ケーブルの往復を基本にして、多宝塔駅から本殿までの徒歩10分だけを歩く計画が負担を抑えられます。ケーブル寄付金は大人・片道200円です。下りの終発16:25(多宝塔駅)を意識して、昼前後に本殿に着く時間割にしておきましょう。

小学生以下の子ども連れなら、ケーブル寄付金は片道100円です。九十九折参道は折り返しの多い坂道で、ベビーカーで通る道ではありません。小さな子どもは抱っこ紐で移動できるようにしておくと、ケーブルの乗り降りや本殿までの坂でも動きやすくなります。お手洗いは山内各所にあり、ケーブル山門前と本殿下にもあると公式に案内されています。授乳の場所は公式に記載がないため、必要な人は出かける前に寺務所へ問い合わせておくと安心です。

写真が目的の人は、朝8:40の上りケーブルで本殿へ上がり、人の少ない時間に本殿まわりを撮影してから、九十九折参道を下りながら参道の紅葉を撮る流れが向いています。京都市内の紅葉名所と組み合わせたい人は、鞍馬を午前に終え、午後に市内へ戻って別の名所を回ると、16:15閉扉に追われずに済みます。

あわせて読みたい
紅葉南禅寺の回り方|見頃は11月中旬〜下旬、三門600円と南禅院の11月限定公開
南禅寺の紅葉を見に行きたいけれど、いつ行けば色づいているのか、三門と方丈庭園のどちらにお金を払えばいいのか、車で行って停められるのか。出かける前に決めておきたい…

まとめ

🍁 この記事の結論

鞍馬寺の紅葉は11月上旬〜下旬を目安に、午前中に着く電車移動で計画するのが確実です。本殿16:15閉扉から逆算し、ケーブルと参道を片道ずつ使い分けましょう。

✅ 要点チェック
  • ✔ 見頃の目安:叡電公式で11月上旬〜下旬
  • ✔ 締め切り:本殿開扉は9:00~16:15
  • ✔ 道の選び方:ケーブル片道200円か参道30分程
  • ✔ 行き方:寺の駐車場はなく電車が前提
  • ✔ 避けたい日:10月22日火祭・27日午前運休

鞍馬寺の紅葉は、境内だけでなく叡電のもみじのトンネルや、山を越えた貴船まで含めて楽しめるのが魅力です。まずは出かける日を決めたら、鞍馬寺公式トップのお知らせ欄でケーブルの運行と行事を確認し、8:40の始発ケーブルに合わせた電車の時刻を調べるところから始めてみてください。

※ケーブル寄付金・愛山費・時刻・行事は2026年10月時点の公式情報です。変更されることがあるため、出かける前に鞍馬寺・叡山電車の公式で最新情報をご確認ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

京都おでかけノート編集部です。テーマに関する基礎知識や選び方を、公式情報など確認できる情報をもとに編集しています。掲載後も定期的に見直し、変更があれば更新します。

コメント

コメントする

目次