京都で一度は見ておきたい2つのお寺といえば、北区の金閣寺と東山区の清水寺です。ただ、地図で見ると金閣寺は市街地の北西、清水寺は東山の中腹と、ちょうど市内の反対側に位置しています。「1日で両方回れるのか」「どっちを先にすればいいのか」「バスと車、どちらが無難なのか」と、出発前に迷うポイントがいくつもあります。
先に結論をお伝えすると、金閣寺と清水寺は1日で十分回れます。カギになるのは、清水寺が朝6:00に開門し、金閣寺は9:00〜17:00という開門時間の違いと、市バスだけでつながず地下鉄を軸に移動することです。さらに2026年秋は、清水寺に近い京都市清水坂観光駐車場で、10月7日から12月10日まで自家用車が終日駐車できない制限がかかっています。
この記事では、施設公式・京都市・京都市観光協会(京都観光Navi)の公開情報をもとに、回る順番、移動ルート、観光特急バスと1日券の使いどころ、駐車場、ベビーカーや車椅子での回り方まで、出かける前に決めておきたい段取りを1本にまとめました。
・金閣寺と清水寺を1日で回るときの順番の決め方
・市バスだけに頼らない、地下鉄を軸にした移動ルート
・観光特急バス・地下鉄・バス1日券・駐車場の使い分け
・ベビーカーや車椅子、年配の同行者がいるときの注意点
金閣寺と清水寺は1日で回れる?出発前に決めたい3つのこと

結論:1日で回れる。ただし「開門時間」と「移動手段」を先に固める
金閣寺と清水寺は、同じ日に両方回ることができます。大事なのは、2つのお寺の開いている時間が大きく違う点を前提に計画することです。金閣寺(鹿苑寺)の参拝時間は9:00〜17:00で年中無休、清水寺は6:00に開門し、9月1日から11月20日までは18:00に閉門します(2026年の公式案内)。つまり、清水寺は朝早くから夕方まで、金閣寺は日中だけという組み合わせです。
この違いがあるため、「朝は金閣寺から」と何となく決めてしまうと、9:00の開門まで時間が空いてしまいます。逆に、夕方に金閣寺へ向かうと17:00の閉門に間に合わないこともあります。電車で動くのか車で動くのか、土日か平日かでも組み立ては変わります。
まずは「どちらを先に回るか」「何で移動するか」「どこに車を置くか(または置かないか)」の3つを決めておくと、当日の判断がぐっと減ります。この3つは、この後の各章で順番に整理していきます。料金・時間は変わることがあるので、出発前に両寺の公式案内を一度開いておくと安心です。
2つのお寺の基本データを1枚の表で比べる
計画を立てる前に、2つのお寺の基本データを並べておきます。施設公式の案内と京都観光Naviのアクセス案内をもとに、京都おでかけノートで整理した表です。拝観料は2つとも大人500円で同じですが、小・中学生は金閣寺が300円、清水寺が200円と差があります。駐車場の有無と、最寄りのバス停からの歩く距離も大きく違います。
| 項目(京都おでかけノート調べ) | 金閣寺(鹿苑寺) | 清水寺 |
|---|---|---|
| 開いている時間 | 9:00〜17:00(年中無休) | 6:00開門、9月1日〜11月20日は18:00閉門 |
| 拝観料 大人 | 500円(高校生以上) | 500円 |
| 拝観料 小・中学生 | 300円 | 200円 |
| 最寄りバス停と徒歩 | 金閣寺道から徒歩約5〜8分 | 五条坂・清水道から徒歩10分 |
| お寺の駐車場 | あり(合計250台) | 境内になし |
| ベビーカー | 金閣の横まで。先の階段手前で引き返す | 段差のない道で境内を一周できる |
表で見ると、「時間の余裕があるのは清水寺」「車で行きやすいのは金閣寺」という性格の違いがはっきりします。この違いが、順番や移動手段を決めるときの手がかりになります。
| 住所 | 〒603-8361 京都府京都市北区金閣寺町1 |
| 電話番号 | 075-461-0013 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 年中無休 |
| アクセス | 京都市バス「金閣寺道」下車(12・59・204・205・M1系統など)、バス停から徒歩約5〜8分 |
| 駐車場 | あり(第1・第2・第3駐車場合計250台、8:40〜17:10、乗用車 最初の60分400円・以後30分毎200円) |
| 公式サイト | 公式サイト |
| 住所 | 〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294 |
| 電話番号 | 075-551-1234 |
| 営業時間 | 6:00開門。閉門は1/1〜3/26・4/6〜6/30・9/1〜11/20・12/1〜12/31が18:00、7/1〜8/13・8/17〜8/31が18:30、夜間特別拝観期間(2026年は3/27〜4/5・8/14〜8/16・11/21〜11/30)は21:30(21:00受付終了) |
| アクセス | 市バス「五条坂」または「清水道」下車 徒歩10分、京阪電鉄 清水五条駅から徒歩約25分 |
| 駐車場 | 境内に駐車場なし(近隣に京都市清水坂観光駐車場) |
| 公式サイト | 公式サイト |
平日か土休日かで、使えるバスと混み方が変わる
同じルートでも、平日と土曜・休日では使える交通手段が変わります。京都市バスの観光特急バス(EX100号・EX101号系統)は土曜・休日だけの運行で、京都駅と清水寺最寄りの五条坂を少ない停留所で結んでいます。金閣寺側も、土休日に限って102号系統(楽洛 金閣寺・銀閣寺ライン)が走り、ゴールデンウィークや秋の繁忙期には109号系統(楽洛 金閣寺・嵐山ライン)も運行されます。
一方で、土休日や観光シーズンはバス停と車内の混雑が増えやすい時期でもあります。京都市交通局は、金閣寺道の北行のりばを桜の時期からゴールデンウィークの土休日、9月・10月の連休、11月の土休日に分けて設置するなど、混雑対策を取っています。のりばが分かれる日は、乗る系統によって待つ場所が変わる点に注意が必要です。
平日に行けるなら、観光特急バスは使えないものの、地下鉄と一般の市バスを組み合わせて落ち着いて回りやすくなります。土休日に行くなら、観光特急バスも選択肢に入ります。地下鉄・バス1日券は平日・土休日を問わず使え、観光特急バスにもそのまま乗車できます。どちらにするかで次章以降の選び方が変わるので、日程が決まったら最初に確認しておきましょう。
混雑を出発前に読むなら「京都観光快適度マップ」
当日の混み具合を事前に予想したいときは、京都市観光協会の京都観光快適度マップが役に立ちます。人気観光スポット周辺の時間帯別の観光快適度の予測とライブカメラ映像を公開していて、エリアには「祇園・清水」と「衣笠・北野・西陣」も含まれます。つまり、清水寺周辺と金閣寺周辺の両方を、出発前に同じ画面でチェックできるということです。
使い方の場面としては、前日の夜に「午前と午後、どちらの時間帯の方が快適度が高いか」を見て、回る順番を決めるのが現実的です。たとえば清水寺周辺の午後の予測が厳しければ、清水寺を朝に回す計画に切り替えるといった判断ができます。年配の家族と一緒で長く並ぶのを避けたい日や、子どもを連れて人混みを減らしたい日にも向いています。
注意点として、予測はあくまで目安です。天候や催しで変わることもあるため、当日はライブカメラも合わせて見ておくと安心です。金閣寺は公式サイトでもライブ画像を3分ごとに配信しています。
どっちを先に回る?開門時間から逆算する順番の決め方
実は「清水寺を朝いちばん」に回すのが組みやすい
意外と知られていないけれど、清水寺は朝6:00に開門します。金閣寺の開門が9:00なので、朝の時間を使えるのは清水寺だけです。そこで、朝早く清水寺を参拝し、移動して金閣寺の開門時間帯に合わせる、という順番が組み立てやすくなります。
理由は2つあります。1つは、開門直後の時間帯を使えるのは清水寺だけで、参道や境内の人が少ないうちに歩ける可能性が高いことです。もう1つは、金閣寺が9:00〜17:00と時間の枠が決まっているため、昼前後に入れておけば閉門を気にせずに済むことです。京都市内や近隣に前泊・早朝出発ができる人に向いた順番です。
ただし、朝の清水寺に行くには早い時間に動ける交通手段が必要です。観光特急バスは土休日のみの運行で、京都駅前の始発は9時台(9:04発)のため、6:00開門に合わせた早朝の清水寺には使えません。京阪電鉄の清水五条駅から徒歩約25分のルートや、市バスで五条坂・清水道まで行ってから徒歩10分のルートが候補になります。早朝はお店が開いていない時間帯もあるので、朝食や飲み物の確保も前の晩に考えておきましょう。
朝に弱い人・遠方から来る人は「金閣寺→清水寺」
大阪・名古屋方面から日帰りで来る場合や、子ども連れで早朝の出発が難しい場合は、金閣寺を先に回し、午後から清水寺へ向かう順番が無理のない組み方です。金閣寺は9:00に開くので、午前中の到着を目指せば十分に時間が取れます。
この順番の利点は、清水寺の閉門が遅いことを生かせる点です。2026年の公式案内では、9月1日から11月20日までは18:00閉門、11月21日から30日までの秋の夜間特別拝観の期間は21:30閉門(21:00受付終了)です。金閣寺を見てから昼食をとり、午後に東山へ移動しても、時間に追われにくくなります。
注意したいのは、午後の東山エリアは人が多くなりやすいことです。清水寺へ向かうバスは混雑しやすいため、後の章で紹介する地下鉄経由のルートを選ぶと移動の読みが立ちやすくなります。また、夜間特別拝観の期間は年ごとに変わるため、来年以降の計画では清水寺公式の最新の拝観時間表を確認してください。
金閣寺は17:00に閉門、清水寺は時期により18:00〜21:30まで開いています。朝に動けるなら「清水寺→金閣寺」、朝が遅いなら「金閣寺→清水寺」。どちらの順番でも、金閣寺を日中の真ん中に置くと閉門に追われません。
2つのお寺の間にもう1か所入れるなら、方角でまとめる
金閣寺と清水寺の間にもう1か所立ち寄りたい人も多いはずです。その場合は、金閣寺側か清水寺側のどちらかに寄せて選ぶと、移動が増えません。金閣寺の公式案内では、相国寺からは市バス59系統(烏丸今出川で乗車)、銀閣寺からは市バス204系統(銀閣寺道で乗車)で金閣寺道に着けると紹介されています。
清水寺側に寄せるなら、京都観光Naviの案内が参考になります。四条河原町から清水寺へのルート上には花見小路や八坂神社があり、歩いて行くことがすすめられています。また、地下鉄東西線の東山駅からは、ねねの道・二年坂・産寧坂を通って約35分で清水寺に到着するルートも紹介されています。
具体的な場面で言えば、午前に金閣寺、午後に四条河原町周辺で昼食、そこから八坂神社を通って清水寺へ歩く、という流れはバスの混雑を避けやすい組み方です。注意点は、立ち寄り先を増やすほど清水寺に着く時間が遅くなることです。閉門時刻から逆算して、立ち寄りは1か所までにしておくのが無理のない範囲です。
2つのお寺の間はどう移動する?市バスより地下鉄が軸になる理由

結論:「北大路バスターミナル+地下鉄烏丸線」を背骨にする
金閣寺と清水寺の間を移動するときは、地下鉄烏丸線を背骨にして、両端だけバスや徒歩でつなぐ考え方がおすすめです。京都観光Naviの金閣寺アクセス案内では、地下鉄烏丸線の北大路駅に隣接する北大路バスターミナルから、204・205系統で約11分で「金閣寺道」に着き、入口まではバス停から徒歩約5〜8分とされています。北大路バスターミナルでは、金閣寺方面行きは「青のりば」から発車します。
清水寺側は、地下鉄烏丸線のどの駅で降りるかで選択肢が分かれます。京都駅で降りて観光特急バスや市バスに乗る、九条駅で降りて市バス202・207系統で五条坂へ向かう、烏丸御池駅で地下鉄東西線に乗り換えて東山駅から歩く、四条駅から四条河原町へ歩いてバスや徒歩で向かう、の4つが主な候補です。
この組み方の利点は、道路の渋滞の影響を受ける区間を短くできることです。とくに秋の観光シーズンや土休日は、市バスの乗車に時間がかかる場面があります。地下鉄の区間を長くとるほど、移動時間の読みが立ちやすくなります。
清水寺側の降り方は4通り。おすすめは九条駅経由
京都観光Naviの清水寺アクセス案内で、混雑を避けやすいルートとして紹介されているのが、地下鉄烏丸線で九条駅まで行き、地下鉄九条駅前(大石橋)バス停から市バス202・207系統で五条坂へ向かう方法です。案内では「比較的車内も道路も混んでおらず、おすすめ」とされています。
ほかの3通りにも向き不向きがあります。京都駅から市バスで五条坂へ向かうのは、一般的なルート検索で最短と出やすい一方、混雑する可能性があると案内されています。地下鉄東西線の東山駅から歩くルートは約35分かかりますが、ねねの道・二年坂・産寧坂の町並みを楽しみながら向かえます。四条河原町からは徒歩がすすめられていて、歩くのがつらい場合は市バス207番で清水道まで行き、そこから10分ほどです。
具体的には、年配の家族と一緒なら九条駅経由のバス、歩くのが好きなら東山駅から散策、雨の日は歩く距離の短いバスルート、というように使い分けると無理がありません。注意点として、清水寺公式は、地図アプリで境内に入れないルートが案内される場合があるとしています。境内に入れるのは、清水坂を上って仁王門の前に出るルートと、茶わん坂を上って防災道路から入るルートの2つだけです。
失敗パターン:市バス1本で直行しようとして時間を読み違える
よくある失敗が、「乗り換えなしで行けるから」と市バス1本で金閣寺と市街地を結ぼうとするケースです。たとえば205系統は京都駅前を通って金閣寺道まで走り、12系統は四条河原町から金閣寺道を結んでいます。路線図だけを見ると便利そうに見えます。
原因は、停留所の多さと混雑です。京都観光Naviの金閣寺アクセス案内でも、205系統で京都駅から金閣寺へ向かう場合は停留所が多く、車内が混雑して時間がかかると説明されています。また、四条河原町からの市バス移動も時間がかかるため避けるよう案内されています。2つのお寺を同じ日に回る計画では、この移動時間の読み違いが、そのまま清水寺の閉門や金閣寺の閉門に響きます。
対策はシンプルで、地下鉄の区間を挟むことです。四条河原町側にいるなら、四条駅まで歩いて(徒歩約13分)地下鉄烏丸線で北大路駅へ、そこから204・205系統で金閣寺道へ向かいます。乗り換えは1回増えますが、渋滞の影響を受ける区間が短くなり、到着時刻の見通しが立ちやすくなります。
京都市交通局の2026年3月ダイヤ改正資料によると、五条坂の南行Aのりばは観光シーズンに停留所を休止し、通過扱いになります。清水寺から京都駅方面へ戻るときは、清水道の南行のりばを使う前提で動きましょう。清水道はAのりばが京都駅方面、Dのりばが九条通・東福寺・地下鉄九条駅方面に分かれています。
清水寺から金閣寺へ向かう「逆ルート」の組み方
朝に清水寺、昼に金閣寺という順番の場合は、ここまでの流れを逆にたどります。清水寺を出たら清水道まで下り、南行Dのりばから202・207系統で地下鉄九条駅方面へ向かうか、地下鉄東西線の東山駅まで歩いて烏丸御池駅で烏丸線に乗り換え、北大路駅を目指します。北大路バスターミナルからは204・205系統で金閣寺道へ向かいます。
この逆ルートの利点は、北大路駅で地下鉄から降りた時点で、金閣寺までの残りがバスで約11分と徒歩約5〜8分にまとまることです。京都観光Naviも、京都駅から金閣寺へは地下鉄と北大路駅からのバスを組み合わせたルートをすすめています。
注意点として、金閣寺道は混雑期に北行のりばが分かれます。帰りに北大路駅方面へ戻るときは、C-1のりば(204・205・M1・102・109系統)を使い、12・59系統はC-2のりばから出ます。分設の期間は、桜の時期からゴールデンウィークの土休日、9月・10月の連休、11月の土休日です。帰りのバス停で迷わないよう、乗る系統を先に決めておきましょう。
土休日の観光特急バスと1日券、どう使い分ける?
観光特急バスは「京都駅→清水寺」の区間で使う
観光特急バスは、京都市交通局が2024年6月から土曜・休日に運行しているバスで、京都駅と東山エリアの観光地を少ない停留所で結んでいます。運賃は大人500円、小児250円で、一般の市バスの均一運賃(大人230円、小児120円)とは別の設定です。EX100号系統は京都駅前から五条坂(清水寺)・祇園・岡崎を経て銀閣寺へ、EX101号系統は京都駅前から五条坂(清水寺)へ向かいます。
金閣寺と清水寺を回る日に使いやすいのは、京都駅から清水寺へ向かう区間です。たとえば土曜の朝、新幹線で京都駅に着いて先に清水寺へ向かう場合や、地下鉄で金閣寺側から京都駅まで戻ってきて、そこから清水寺へ向かう場合に向いています。
注意点として、2026年3月20日のダイヤ改正で運行パターンが変わり、12時台のEX101号系統は取り止められました。帰りの時間帯には、祇園始発で清水道を経由して京都駅前へ向かうEX100号系統の便(14時台以降8便/日)が設定されています。また、観光シーズンの最繁忙期にはEX100号系統(京都駅前→五条坂)の経路が七条通・東山通経由に変わります。時刻は京都市交通局の最新の案内で確認してください。
地下鉄・バス1日券は「地下鉄を何度も使う日」に向く
地下鉄・バス1日券は、大人1,100円、小児550円で、地下鉄と市バスの全線に加え、京都バス・京阪バス・西日本ジェイアールバス(一部路線を除く)が1日乗り放題になる乗車券です。京都市交通局の案内では、観光特急バスにもこの1日券で乗車できます。市内約50か所の施設で割引などの優待も受けられます。
金閣寺と清水寺を地下鉄中心で回る日は、北大路駅・九条駅・烏丸御池駅など地下鉄を何度も乗り降りし、両端でバスを使う形になります。乗るたびに運賃を払うより、1日券を1枚持っておくほうが乗り換えのたびに精算を考えずに済みます。発売場所は市バス・地下鉄案内所、定期券発売所、地下鉄各駅窓口、市バス営業所などです。
注意点は、1日券は日付単位の乗車券で、乗った日の終わりまで使えるという仕組みです。夕方から使い始めると割高になりやすいので、朝の最初の乗車から使う日に向いています。なお、京都市は市バスの均一区間で「市民優先価格」を令和9年度中に実施する予定と公表しています。運賃が変わる時期が近づいたら、交通局の発表を確認しましょう。
| 乗り方(京都市交通局の公表値) | 大人 | 小児 | 向いている使い方 |
|---|---|---|---|
| 市バス(均一運賃区間) | 230円 | 120円 | バスに乗る回数が少ない日 |
| 観光特急バス(土曜・休日) | 500円 | 250円 | 京都駅から清水寺へ早く向かいたい日 |
| 地下鉄・バス1日券 | 1,100円 | 550円 | 地下鉄とバスを朝から何度も乗る日 |
小さな子ども連れなら、運賃の扱いも先に確認
子ども連れの場合は、市バス・地下鉄の幼児の扱いを知っておくと、乗車券の準備がしやすくなります。京都市交通局の案内では、小児は6歳以上12歳未満(小学生の間は小児扱い)です。幼児(1歳以上6歳未満)は、6歳以上の同伴者1名につき2名まで無料で、保護者が同伴する場合は幼児全員が無料、1歳未満の乳児は人数に関わらず無料です。
つまり、未就学の子どもと一緒なら、大人の分の運賃や1日券だけを用意すれば足ります。小学生がいる場合は、小児運賃(市バス120円、観光特急バス250円)か、小児用の1日券(550円)を用意します。
注意点として、観光特急バスでは定期券・回数券・敬老乗車証・福祉乗車証が使えません。現金、交通系ICカード、地下鉄・バス1日券、京都修学旅行1dayチケットで乗車します。祖父母が敬老乗車証を持って一緒に来る場合は、観光特急バスではなく一般の市バスや地下鉄のルートに合わせると、家族全員が同じ乗り物で動けます。
車で行くなら?金閣寺の駐車場と清水寺周辺の駐車制限
金閣寺は参拝者用の駐車場が合計250台
車で回る場合、駐車がしやすいのは金閣寺側です。金閣寺公式のアクセス案内によると、参拝者用の駐車場は第1・第2・第3駐車場の合計で250台、利用時間は8:40〜17:10です。乗用車の料金は最初の60分が400円、以後30分ごとに200円で、令和5年4月1日に改定された料金です。
公式のよくある質問では、駐車場は数か所あり、参道前の係員の誘導に従って利用するよう案内されています。境内と駐車場の場所はPDFの案内図でも確認できます。参拝時間が9:00〜17:00なので、駐車場は開門より少し前から、閉門より少し後まで使える設定です。
具体的な場面としては、森の京都方面や大阪・滋賀から車で来て、まず金閣寺に車を置いて参拝する組み方が考えられます。注意点は、料金が時間制なので、金閣寺に車を置いたまま清水寺へ公共交通で往復すると駐車時間が長くなり、利用時間の17:10に間に合わなくなるおそれもあることです。金閣寺の駐車場は金閣寺の参拝のために使うと考えておきましょう。
失敗パターン:清水寺の近くに停める前提で秋に車で行く
2つ目のよくある失敗が、「清水寺の近くにも市営の駐車場があるから」と、秋の観光シーズンに清水寺まで車で向かってしまうケースです。清水寺の境内には駐車場がなく、公式のよくある質問では近くの京都市清水坂観光駐車場や周辺の一時預かり駐車場が案内されています。
ところが京都市の発表によると、2026年秋は10月7日から12月10日まで、京都市清水坂観光駐車場で自家用車の受入制限が行われ、期間中は自家用車が終日駐車できません。駐車場の入庫待ちによる五条坂の渋滞を緩和するため、観光バスを完全予約制にし、その駐車スペースを確保する目的です。施設全体の収容台数は114台(自動車59台・バス55台)ですが、この期間は自家用車が使えません。
対策は、清水寺へは車で近づかず、公共交通に乗り換える計画にしておくことです。京都市はパークアンドライドの利用を呼びかけていて、京都市パークアンドライドのホームページで乗り換えに使える駐車場を案内しています。清水寺公式も、時期によっては混雑の可能性があるため、公共交通機関やタクシーでの来山をすすめています。
| 住所 | 京都府京都市東山区清水四丁目161番地の5 |
| 電話番号 | 075-561-4601 |
| 営業時間 | 0:00〜24:00 |
| 駐車場 | 収容台数114(自動車59・バス55)。令和8年10月7日〜12月10日は自家用車の受入制限(終日駐車不可) |
| 公式サイト | 公式サイト |
京都市は、令和9年の対策期間の予定として、春は3月23日〜6月25日(4月29日〜5月5日を除く)、秋は10月6日〜12月10日を公表しています。対策内容は令和8年秋と同様の予定です。桜と紅葉の季節に車で清水寺へ近づく計画は、最初から外しておくのが安全です。
正面の門前通りは時間帯で車両通行禁止
車で清水寺周辺を通る場合、もう1つ知っておきたいのが門前の通行規制です。清水寺公式のよくある質問によると、正面の門前通りは8:00〜19:00の間、車両通行禁止です。参拝時間のほとんどの時間帯で、お寺の正面まで車で上がることはできないと考えておきましょう。
一方で、車椅子を使う人については、茶わん坂の防災道路の入口から車両で入山でき、本堂近くまで誘導されると公式に案内されています。高齢の家族や車椅子の同行者がいる場合は、この案内を前提に、送迎の車やタクシーで防災道路の入口まで向かう計画を立てると負担が減ります。詳しくは後の章で整理します。
自転車で回る人向けには、茶わん坂の防災道路入口のすぐ先、右側のトイレ横に駐輪スペースがあります。境内ではこの場所以外の駐輪や乗り入れはできません。いずれにしても、清水寺の周辺は坂道と細い道が多く、観光シーズンは歩行者で混み合います。車は金閣寺側だけで使い、清水寺へは歩きと公共交通で近づく組み方が現実的です。
ベビーカー・車椅子・年配の同行者がいるときの回り方
清水寺はベビーカーで境内を一周できる
ベビーカーで回りやすいのは清水寺のほうです。清水寺公式のよくある質問によると、境内正面からの参拝順路のすぐ左横に、段差なく本堂までつながる道があり、ベビーカーでも境内を一周して参拝できます。身障者対応のトイレも複数あり、おむつなどの交換もできると案内されています。
車椅子の場合は、茶わん坂の防災道路の入口から車両で入山でき、本堂の近くまで誘導された後、段差のない整備された順路で境内を一周できます。本堂入口にあたる轟門では境内マップが配られていて、公式サイトから車椅子境内参拝マップもダウンロードできます。なお、清水寺では車椅子の貸し出しはありません。
注意点として、境内に入るまでの参道(清水坂・五条坂)は上り坂が続きます。バス停から徒歩10分の道のりも、ベビーカーを押しながらだと負担を感じやすい距離です。人の多い時間帯を避けるため、清水寺は朝のうちに回る順番にしておくと、ベビーカーでも歩きやすくなります。
金閣寺は「金閣の横まで」で引き返す前提にする
金閣寺は、ベビーカーや車椅子で回れる範囲が限られています。公式のよくある質問によると、金閣舎利殿の真横までは大きな段差なく参拝できますが、境内庭園は約600年前の庭園を守るためバリアフリー対応がなく、金閣の横を通過した先に階段があります。車椅子・足の悪い方・ベビーカーの方は、階段の手前で引き返して拝観入口から退出する形になります。
一方で、車椅子の貸し出しと多目的お手洗いは用意されています。車椅子の貸し出しは予約不可で、参拝時に声をかけて空きがあれば利用できます。障がい者手帳や療育手帳を持っている場合は、当日に原本を見せることで減免の対応を受けられます。
具体的な場面では、ベビーカーの子どもがいる家族なら、金閣の横までを家族全員で回り、その先は抱っこひもに切り替えるか、無理せず引き返すか、出発前に決めておくと当日慌てません。荷物を預ける場所やロッカーはないため、大きな荷物は駅のコインロッカーなどに入れてから向かいましょう。
・ベビーカーの家族:朝に清水寺(段差のない道で一周)→昼に金閣寺(金閣の横まで)
・車椅子の同行者:清水寺は茶わん坂の防災道路入口から車両で入山、金閣寺は車椅子を借りて金閣の横まで
・年配の家族:移動は九条駅経由のバスなど混雑を避けやすいルート、歩く散策は短めに
・歩くのが好きな人:東山駅からねねの道・二年坂・産寧坂を歩いて清水寺へ
年配の家族と行くなら「歩く距離」と「並ぶ時間」を減らす
祖父母など年配の家族と一緒に回る日は、2つのお寺の見どころより、歩く距離と待ち時間の少なさを優先して計画すると、最後まで疲れにくくなります。清水寺はバス停から徒歩10分、京阪電鉄の清水五条駅からは徒歩約25分です。金閣寺はバス停から徒歩約5〜8分で、2つを比べると清水寺のほうが坂道を含めて歩く量が増えます。
移動では、京都観光Naviが比較的混雑しにくいとしている、地下鉄九条駅からの市バス202・207系統で五条坂へ向かうルートが候補になります。また、家族の誰かが敬老乗車証を使う場合、観光特急バスでは使えないので、一般の市バスや地下鉄を中心にルートを組むと、全員が同じ乗り物で動けます。
注意点として、清水寺の参道は人が多い時間帯に立ち止まりにくく、休憩の場所を探すのにも時間がかかります。休憩の目安を先に決め、無理に1日で多くの場所を回らないことが大切です。体力に不安がある場合は、清水寺は車椅子用の防災道路ルートの案内も含めて公式のよくある質問を一読しておくと安心です。
金閣寺と清水寺を気持ちよく参拝するための注意点
金閣寺は撮影・持ち物・ペットのルールを先に確認
金閣寺では、撮影についてのルールが公式に定められています。よくある質問によると、境内での写真・動画撮影は、個人で楽しむ範囲での小型カメラによるスナップ撮影に限って認められていて、SNSなど第三者に公表する目的の撮影や営利目的の撮影は断られています。団体写真の撮影、動画の配信、ドローンの飛行も禁止です。
持ち物の面では、荷物を預かる場所やロッカーはなく、境内庭園にはお弁当を食べる場所もありません。昼食は境内に入る前か出た後にとる計画にしておきましょう。ペットは、小型の犬・猫に限り、ケージかキャリーに入れて顔や体が外に出ないようにすれば一緒に入れます。抱っこやスリングでは入れません。
支払いは、現金と各種キャッシュレス決済(おまいりPay)に対応しています(御守などの授与品・御朱印を除く)。団体割引はなく、30名以上の場合は団体として入ります。家族やグループで行く場合も、1人ずつ参拝料を用意しておくとスムーズです。
清水寺は「入れるルート」と「夜間特別拝観」を押さえる
清水寺で気をつけたいのは、境内への入り口が限られている点です。公式の交通案内によると、境内に入れるのは、清水坂を上って仁王門の前から入るルートと、茶わん坂を上って防災道路から入るルートの2つだけです。地図アプリでは入れないルートが案内される場合があるため、最後は清水坂か茶わん坂の参道に沿って歩くのが確実です。
夜に参拝したい場合は、夜間特別拝観の期間を確認しておきます。2026年は、秋の夜間特別拝観が11月21日から30日までで、この期間の閉門は21:30(21:00受付終了)です。この期間であれば、昼に金閣寺を参拝してから夕方以降に清水寺へ向かう組み方もできます。
注意点として、夜間特別拝観の期間は年ごとに変わります。また、通常期の閉門は時期によって18:00か18:30です。「夕方に行けばまだ開いているだろう」と考えず、行く日の閉門時刻を公式の拝観時間表で確かめてから出発しましょう。
雨の日・混雑日に計画を崩さないための代わりの手
雨の日は、2つのお寺とも屋外を歩く時間が長くなるため、移動の組み方で負担を減らすのが現実的です。清水寺へは、歩く距離が長い東山駅からの散策ルートより、九条駅経由の市バスで五条坂まで行き、徒歩10分で向かうルートのほうが濡れる時間が短くなります。金閣寺は北大路バスターミナルからバスで約11分、バス停から徒歩約5〜8分なので、雨の日でも組み方を大きく変えずに済みます。
混雑日の代わりの手としては、清水寺を朝6:00の開門に合わせて回すのが効果的です。土休日や観光シーズンで午後の混雑が予想される日は、京都観光快適度マップで時間帯別の予測を見て、清水寺と金閣寺の順番を入れ替える判断をしましょう。
注意点は、雨の日はバスの遅れが出やすく、乗り換えの時間が読みにくくなることです。地下鉄の区間を長くとるルートを選び、閉門まで余裕を持って向かいましょう。どうしても時間が足りない日は、無理に2つとも回らず、片方を次の機会に回す判断も、1日を気持ちよく終えるための選択肢です。
まとめ
まずは行く日が平日か土休日かを確かめ、前日の夜に京都観光快適度マップで2つのエリアの予測を見て、どちらのお寺を先に回すかを決めてみてください。順番が決まれば、移動ルートと乗車券は自然に絞り込めます。
※拝観料・拝観時間・駐車場・バスの運行は変更されることがあります。お出かけ前に金閣寺公式のアクセス案内、清水寺公式の交通案内、京都市交通局の運賃案内、京都観光Naviのアクセス案内で最新の情報を確認してください。

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