嵐山の天龍寺へもみじを見に行くなら、いつ行けば色づきに当たるのか、朝は何時から入れるのか、車で行って停められるのか。紅葉の季節の嵐山は人も車も集中するので、出発前に決めておくことがいくつもあります。
先に結論をお伝えすると、天龍寺のもみじは京都観光Naviで例年11月中旬〜下旬が見頃とされ、2026年は11月14日(土)〜11月30日(月)に庭園を7:30から開ける「特別早朝参拝」が組まれています。見頃の時期に合わせて、この早朝枠で曹源池庭園と百花苑を先に回り、北門から竹林の道方面へ抜けていく順番にすると、段取りがシンプルになります。
この記事では、天龍寺の公式サイト「参拝・交通案内」「雲龍図」のページと、京都観光Naviの紅葉情報をもとに、見頃の目安、境内のどこで紅葉を見るか、庭園と諸堂の料金の分け方、早朝参拝と雲龍図特別公開の組み合わせ方、電車・バス・車それぞれの行き方までを一つにまとめました。
・天龍寺のもみじの例年の見頃と、2026年秋の予想の読み方
・曹源池庭園・多宝殿・百花苑を紅葉期に回る順番と、庭園500円/諸堂300円の使い分け
・7:30からの特別早朝参拝と、法堂「雲龍図」特別公開の時間の組み合わせ方
・嵐電・JR・阪急・バス・車(駐車場100台)それぞれの行き方と注意点
天龍寺 もみじの見頃はいつ?例年の時期と2026年秋の予想

目安は「11月中旬〜下旬」、まずはここを軸に日程を組む
天龍寺のもみじを狙う日程は、11月中旬〜下旬を軸に組むのが基本です。京都市の公式観光サイト「京都観光Navi」の紅葉情報では、天龍寺の例年の見頃は「11月中旬~下旬」と案内されています。嵐山エリアは市街地の東山や洛北の山あいとも色づきの進み方がずれるため、京都市内のほかの紅葉スポットの見頃をそのまま当てはめず、天龍寺単体の目安で考えるのが確実です。
たとえば週末しか動けない人なら、11月の第3週と第4週の土日を候補にして、どちらか天候と色づきの良いほうを選ぶ組み方が現実的です。平日に休みが取れる人は、見頃の後半に当たる下旬の平日を選ぶと、色づきと人出のバランスを取りやすくなります。年配の家族と一緒に行く場合は、寒さが本格的になる前の中旬寄りを選ぶと、庭園の苑路を歩く時間も負担になりにくいでしょう。
注意したいのは、「例年」の見頃はあくまで過去の傾向で、その年の気温によって前後することです。夏から秋の気温が高い年は色づきが遅れやすく、反対に冷え込みが早い年は中旬に入る前から色が進むこともあります。日程を固定する前に、次の項で触れる予想と、直前の色づき情報を合わせて確認しておくと外しにくくなります。
2026年は嵐山の見頃予想が「11月24日頃」、平年より遅め
2026年秋については、ウェザーニューズが2026年9月3日に発表した「第一回紅葉見頃予想」で、嵐山(京都府)の見頃が11月24日頃と予想され、10月8日発表の「第二回紅葉見頃予想」でも嵐山は11月24日ごろからの見頃と見込まれています。同じ発表では全国的に平年より遅めの傾向とされており、例年の目安である11月中旬〜下旬のうち、下旬寄りに重心がある年と読めます。
この予想を当てはめると、2026年に天龍寺へ行くなら11月下旬の前半、つまり11月21日(土)〜23日(月・祝)の3連休から翌週末あたりが一つの山場になりそうです。3連休は人出が集中しやすいので、日程を動かせる人はその前後の平日も候補に入れておくと安心です。後述する特別早朝参拝の期間(11月14日〜30日)とも重なるので、朝早くに庭園へ入れる日程と組み合わせられます。
ただし、紅葉の見頃予想はその後の気温次第で更新されます。最新の予想で日付が動いていないかを確かめ、出発の1週間前くらいからは寺の公式SNSや観光サイトの色づき情報も見ておきましょう。予想日をそのまま「その日がベスト」と決め打ちしないのが段取りのコツです。
出発前の色づき確認は「公式SNS+観光サイト+電話」の3点で
直前の色づき確認は、天龍寺の公式Instagram・Xなどの発信と、京都観光Naviの紅葉情報を合わせて見るのが基本です。それでも判断に迷う場合は、天龍寺の電話窓口(受付時間8:30〜17:00)に問い合わせると、行事や参拝できない時間帯も含めて確認できます。電話番号はこの記事の施設情報カードに載せています。
確認の場面を想定すると、たとえば金曜の夜に「明日行くかどうか」を決めたい場合、まず公式SNSで直近の写真や案内を見て、京都観光Naviの情報と食い違いがないかをチェックします。翌朝に電車で向かう人なら、この時点で早朝参拝に間に合う電車を逆算しておくと当日の動きに迷いません。車で行く人は、駐車場が先着順である点も踏まえて、出発時刻を決めておきましょう。
注意点として、紅葉の色づきは同じ境内でも木によって差が出ます。曹源池のまわりは色が進んでいても、百花苑の苑路はまだ青い、ということも起こり得ます。「全体が真っ赤」を期待しすぎず、見頃の幅の中で天候の良い日を優先するほうが満足度は上がりやすいです。また、寺には行事による途中閉門の日があるため、色づきだけでなく参拝できる日かどうかも合わせて確認しておきましょう。

11月の頭に京都へ紅葉を見に行きたい。でも「11月上旬ではまだ早いのでは」「どこへ行けば色づいているのか」と迷っている人は多いはずです。京都の紅葉は11月中旬〜…
境内のどこで紅葉を見る?曹源池庭園・多宝殿・百花苑の順に歩く
まずは曹源池庭園、嵐山と亀山を借景にした池のまわりから
天龍寺で紅葉を見るなら、最初に向かうのは曹源池庭園です。天龍寺の境内案内によると、曹源池庭園は「約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめており、わが国最初の史跡・特別名勝指定」とされ、大堰川を隔てた嵐山や、庭園の西にある亀山を取り込んだ借景式の庭園です。池の正面には2枚の巨岩を立てた「龍門の滝」があります。
紅葉の時期は、池の向こうに広がる嵐山・亀山の色づきと、池のまわりの木々が一続きに見えるのがこの庭園の見どころです。池泉回遊式なので、池のまわりを歩きながら角度を変えて眺められます。写真を撮りたい人は、人の少ない朝のうちに池の正面側から全体を押さえ、その後に回遊路を歩きながら近景のもみじを撮る順番にすると効率的です。
注意点として、庭園の受付は庭園受付と北門受付の2か所があり、通常の参拝時間は8:30〜17:00(受付16:50終了)です。午後遅くに着くと、池を一周して百花苑まで回るには時間が足りなくなることがあります。曹源池をじっくり見たい人ほど、午前中か、早朝参拝の期間なら7:30からの時間帯に入るのがおすすめです。
座って池を正面から見るなら、諸堂の大方丈がもう一つの視点になる
意外と知られていないけれど、曹源池庭園の紅葉を「座って正面から」眺めたいなら、庭園料金に諸堂の300円を加えて大方丈に上がるのが近道です。境内案内では、大方丈は「東は中門に対し、西は曹源池に面する」とされており、池の側が大方丈の西面にあたります。庭園の回遊路から見る景色とは別に、建物の中から池と借景を落ち着いて見られる位置です。
たとえば、年配の家族と一緒で長く歩き続けるのが負担になる場合や、子どもと一緒に少し休みながら回りたい場合、大方丈で池を眺める時間を挟むと全体の行程にメリハリがつきます。写真目的の人にとっても、回遊路の目線と大方丈からの目線では庭の見え方が変わるので、両方を押さえておくと構図の幅が広がります。
注意したいのは、諸堂の参拝時間が庭園より短く、8:30〜16:45(受付16:30終了)である点です。また、特別早朝参拝の7:30からの枠は「庭園受付のみ」とされているため、早朝に入って諸堂にも上がりたい場合は、諸堂が開く時間まで庭園を先に回る順番にしましょう。行事による途中閉門の日もあるので、諸堂に上がる予定がある日は公式の参拝案内で確認してから出かけてください。
多宝殿へは屋根付きの廊下を上る、雨の日の移動にも使える
大方丈の次は、多宝殿へ向かう流れが自然です。境内案内によると、多宝殿は後醍醐天皇像を祀る祠堂で、昭和9年の建立。小方丈の西北から上り坂に合わせて屋根付きの廊下が設けられ、右手に祥雲閣や甘雨亭の茶室を見ながら上りきったところにあると案内されています。多宝殿は諸堂(大方丈・書院・多宝殿)に含まれるので、ここに上がるにも諸堂の料金が必要です。
多宝殿の建つ場所は、亀山上皇が離宮を営んだ際に後醍醐天皇が学問所とした地と境内案内で紹介されています。小雨の日でも屋根付きの廊下なら傘をささずに移動できる区間があるので、天気が崩れた日の行程にも組み込みやすいルートです。雨の日は庭園の回遊を短めにして、大方丈と多宝殿を中心に回る、という切り替え方もできます。
注意点として、廊下は上り坂に沿って設けられているため、足腰に不安のある同行者がいる場合はゆっくり歩く時間を見込んでおきましょう。ベビーカーでの移動や段差の状況が気になる人は、事前に寺の電話窓口で尋ねておくと安心です。諸堂の受付終了は16:30なので、午後に回る人は多宝殿に上がる時間を逆算しておく必要があります。
百花苑を抜けて北門へ、竹林の道につなげる
多宝殿の先は、百花苑を通って北門へ抜ける順番がおすすめです。境内案内では、百花苑は「多宝殿から北門への苑路で、北門開設と同時に昭和58年整備された庭園」とされ、北門を抜けると竹林の道や大河内山荘、常寂光寺、落柿舎などに通じると案内されています。曹源池→大方丈→多宝殿→百花苑→北門と進めば、境内を一方向に歩き抜けられます。
この順番の利点は、天龍寺の紅葉を見たあとに、そのまま嵯峨野方面へ歩いて行けることです。嵐電嵐山駅側から入って北門で出れば、来た道を戻る必要がありません。半日で嵐山・嵯峨野をまとめて回りたい人や、帰りはJR嵯峨嵐山駅から乗りたい人には、この一方通行のルートが動きやすい組み方です。
注意したいのは、北門側から出入りする場合の受付時間です。特別早朝参拝の期間中、7:30から開くのは庭園受付のみで、北門受付は8:30からとされています。竹林の道側から早朝に入ろうとすると、受付が開いておらず入れない可能性があります。早朝に入るなら正面側の庭園受付を使い、北門は出口として使う、と決めておくと迷いません。
庭園受付から入る → 曹源池庭園を回遊 → (諸堂300円を加えた場合)大方丈で池を正面から → 屋根付きの廊下で多宝殿へ → 百花苑の苑路 → 北門から竹林の道方面へ。雨の日は庭園の回遊を短くし、大方丈と多宝殿を中心にすると移動しやすくなります。
| 住所 | 〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
| 電話番号 | 075-881-1235 |
| 営業時間 | 庭園 8:30〜17:00(受付16:50終了)/諸堂 8:30〜16:45(受付16:30終了) |
| 定休日 | 諸堂は行事により参拝休止あり(2026年10月29日は11時30分ごろまで・30日は12時30分ごろまで休止)。行事により参拝できない日あり |
| アクセス | 京福電鉄嵐山線「嵐山」駅すぐ/JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅徒歩13分/阪急「嵐山」駅徒歩15分/市バス11・28・93番「嵐山天龍寺前」すぐ/京都バス61・72・83番「京福嵐山駅前」すぐ |
| 駐車場 | あり(自家用車100台・予約不可先着順) |
| 公式サイト | 公式サイト |
庭園500円と諸堂300円、どこまで払う?料金と受付時間の整理

紅葉が目的なら、まずは庭園500円で足りる
紅葉を見ることが目的なら、基本は庭園の参拝料だけで十分です。天龍寺の参拝・交通案内によると、庭園(曹源池・百花苑)の参拝料は高校生以上500円、小中学生300円、未就学児は無料です。曹源池庭園と百花苑の苑路は庭園の範囲に含まれるので、池のまわりのもみじから北門へ抜ける苑路まで、この料金で歩けます。
たとえば、嵐山・嵯峨野を半日で回る予定で天龍寺は通過点の一つ、という人なら、庭園だけにして時間を節約し、北門から竹林の道へ進むのが効率的です。子ども連れの家族なら、未就学児が無料、小中学生が300円と区分が分かれているので、事前に人数分を把握しておくと受付で慌てません。障がい者手帳を提示すると本人と介護者1名まで100円引きになる点も、同行者がいる場合は覚えておきたいところです。
注意点として、料金は寺の都合や改定で変わる可能性があります。紅葉シーズン直前には公式の参拝案内のページで最新の料金を確認しておきましょう。また、紅葉期の受付は人出が集中しやすいので、時間に余裕を持って到着するのが安心です。
大方丈・書院・多宝殿に上がるなら諸堂300円を追加
建物の中から庭を眺めたいなら、諸堂の料金を追加します。参拝・交通案内では、諸堂(大方丈・書院・多宝殿)は「庭園参拝料に300円追加」とされています。前の章で触れたとおり、大方丈は西側が曹源池に面しているので、池と借景を建物の中から見られるのが諸堂を加える一番の理由です。
場面としては、紅葉の写真を回遊路と室内の両方の目線で撮りたい人、年配の同行者と座って休みながら庭を見たい人、雨で庭園の回遊を短くしたい日などに向いています。逆に、竹林の道や渡月橋方面まで歩き回る予定で時間が限られる日は、庭園だけにして先へ進む判断もありです。どちらにするかを入口で迷わないよう、出発前に決めておきましょう。
注意したいのは時間帯です。諸堂は8:30〜16:45(受付16:30終了)で、庭園の受付終了16:50より早く閉まります。また、特別早朝参拝の7:30からの枠は庭園受付のみです。さらに、行事によって諸堂を参拝できない時間帯があり、2026年は10月29日が11時30分ごろまで、30日が12時30分ごろまで諸堂の参拝休止と案内されています。紅葉のピークとは時期がずれますが、11月以降も行事の予定は公式の案内で確認してから出かけてください。
料金と時間を一覧で比べる(京都おでかけノート調べ)
庭園・諸堂・雲龍図・駐車場の料金と時間を、天龍寺公式の参拝・交通案内と雲龍図のページの記載をもとに一覧にしました。どこまで回るかを決めるときの目安にしてください。
| 項目 | 料金 | 時間 | 紅葉期のポイント |
|---|---|---|---|
| 庭園(曹源池・百花苑) | 高校生以上500円/小中学生300円/未就学児無料 | 8:30〜17:00(受付16:50終了) | 11月14日〜30日は7:30から(庭園受付のみ) |
| 諸堂(大方丈・書院・多宝殿) | 庭園料金に300円追加 | 8:30〜16:45(受付16:30終了) | 大方丈の西面が曹源池に面する |
| 法堂「雲龍図」特別公開 | 一人500円(庭園・諸堂とは別) | 9:00〜16:30閉門(受付16:20終了) | 2026年9月19日〜12月6日は毎日公開 |
| 駐車場(自家用車100台) | 乗用車 1回1,000円 | 8:30〜17:00(早朝参拝期間は7:30〜) | 予約不可・先着順 |
表で見ると、紅葉期に朝いちばんで入れるのは庭園だけで、諸堂は8:30、雲龍図は9:00からと開く時間がずれているのがわかります。この時間差を利用して、早朝は庭園、そのあと諸堂、最後に雲龍図という順に回ると、待ち時間を作らずに動けます。料金は変わる可能性があるので、出発前に公式ページで確認しておきましょう。
受付終了の時刻から逆算して到着時間を決める
紅葉期に午後から天龍寺に入る場合は、受付終了の時刻から到着時間を逆算しておくことが大切です。庭園の受付終了は16:50、諸堂は16:30、雲龍図は16:20と、それぞれ少しずつ異なります。庭園と諸堂と雲龍図をすべて回るつもりなら、一番早く締まる雲龍図の受付終了16:20に間に合うことが前提になります。
具体的な場面として、午前中に嵐山の別のエリアや嵯峨野を回ってから天龍寺へ来る組み方では、昼食後に少しのんびりしただけで雲龍図の受付に間に合わなくなることがあります。雲龍図も見たい日は、天龍寺を午前中に入れるか、午後なら早めの時間に着くよう行程を組み替えましょう。逆に庭園だけでよい日なら、受付終了の16:50までに入れば紅葉を見ることはできます。
注意点として、秋の夕方は日の入りが早く、11月下旬の夕方には庭の明るさが落ちてきます。写真をきれいに撮りたい人や、足元が気になる同行者がいる場合は、受付終了ぎりぎりではなく明るいうちに回り終えられる時間に入るのがおすすめです。閉門時刻は17:00で、駐車場も17:00に閉まる点は車で行く人に特に重要なので、後の章で詳しく触れます。
紅葉期だけの「特別早朝参拝」、朝7:30からをどう使う?
2026年は11月14日(土)〜11月30日(月)、庭園が7:30から開く
天龍寺の紅葉を落ち着いて見たいなら、特別早朝参拝の期間を使うのが一番の手です。天龍寺の2026年の特別公開・行事日程によると、2026年の特別早朝参拝は11月14日(土)〜11月30日(月)で、時間は「午前7時30分 ~」と案内されています。通常の開門8:30より早く庭園に入れる期間で、例年の見頃とされる11月中旬〜下旬にほぼ重なっています。
この時間帯の使い方としては、7:30に庭園受付から入り、まだ人の少ない曹源池庭園をゆっくり回るのが基本です。写真を撮りたい人は朝の斜めの光の中で池と借景を撮れますし、子ども連れの家族は、人が増える前に回遊路を歩けるので移動がしやすくなります。早朝に天龍寺を回り終えれば、その後の竹林の道や渡月橋方面の散策にも時間を回せます。
注意したいのは、早朝参拝の期間とその料金・受付方法が年によって変わる可能性があることです。2026年の日程は公式に発表されていますが、直前に変更がないか、公式の行事日程ページを確認してから出かけましょう。また、朝の嵐山は11月下旬になると冷え込むので、手袋や上着を一枚多めに持っていくと安心です。
北門受付は8:30から、竹林の道側から入ろうとしないこと
早朝参拝で入るときは、必ず正面側の庭園受付を使います。参拝・交通案内では、早朝参拝の時間は「7時30分 ~(庭園受付のみ、北門受付は8時30分~)」とされています。竹林の道に面した北門は、早朝参拝の期間でも8:30にならないと受付が開きません。
ここでありがちな失敗パターンが、「竹林の道を朝いちばんに歩いて、そのまま北門から天龍寺に入ろう」と考えて7時台に北門へ向かってしまうケースです。原因は、北門と庭園受付の開く時間が違うことを知らずに、「早朝参拝=どの入口からでも7:30から」と思い込んでしまうこと。北門の前で8:30まで待つか、正面側へ大回りすることになり、せっかくの早朝の時間を使い切れません。
対策はシンプルで、早朝は嵐電嵐山駅側から正面の庭園受付で入り、境内を回って最後に北門から竹林の道へ出る、という順番に固定することです。竹林の道を先に歩きたい場合は、天龍寺の入場を8:30以降に回すか、早朝参拝の日は竹林の道を後回しにしましょう。どちらを優先するか、前日に決めておくと当日迷いません。
原因:特別早朝参拝の7:30から開くのは「庭園受付のみ」。北門受付は期間中も8:30からです。
対策:早朝は正面側の庭園受付から入り、北門は出口として使う。竹林の道を先に歩くなら、天龍寺の入場は8:30以降に回しましょう。
早朝参拝の日は、駐車場も7:30から使える
車で早朝参拝に行く場合も、天龍寺の駐車場が使えます。参拝・交通案内によると、駐車場の通常の営業時間は8:30〜17:00(17時に閉門)ですが、早朝参拝期間中は7:30〜17:00と案内されています。庭園の早朝参拝と駐車場の開く時間がそろっているので、車でも7:30の入場に合わせて動けます。
たとえば、森の京都方面や大阪方面から車で来る人なら、早朝の空いている時間に到着して駐車場に停め、そのまま庭園受付へ向かう流れが組めます。年配の家族や小さな子どもと一緒で、電車の乗り換えを減らしたい場合にも、この組み方は使いやすいでしょう。早く着けば、駐車場に停められる可能性も上がります。
注意点として、駐車場は自家用車100台で、予約不可・先着順です。早朝参拝の期間は同じことを考える人も多いと想定して、時間に余裕を持って到着するのが安心です。また、駐車場も17:00に閉門するので、夕方まで嵐山周辺を歩き回る予定の人は、出庫の時間に注意してください。駐車場の詳しい使い方は後の章でまとめています。
夜のライトアップはある?夕方以降の予定は電話で確認を
紅葉の季節というと夜のライトアップを思い浮かべる人も多いですが、天龍寺の公式サイトの参拝・交通案内や2026年の行事日程のページでは、紅葉の夜間ライトアップの案内は見当たらないため、予定に入れる場合は寺への確認が前提になります。天龍寺では、夜ではなく朝に時間を広げる「特別早朝参拝」が紅葉期の特別な時間帯として案内されています。
夜の紅葉も楽しみたい場合は、天龍寺は朝から午後の明るいうちに回り、夜は別のライトアップ実施寺院を組み合わせる、という分け方が現実的です。たとえば同じ京都市内で、夜間拝観を行う寺院の情報を事前に調べておけば、昼と夜で場所を分けた1日の行程が組めます。
天龍寺で夕方以降に特別な公開があるかどうか、その年の予定を確実に知りたい場合は、天龍寺の電話窓口(受付時間8:30〜17:00)で確認するのが確実です。参拝時間は通常17:00閉門なので、「暗くなってから行けば空いている」という考えで遅い時間に向かうと、門が閉まっていて入れないことになります。

法堂の「雲龍図」は紅葉と同じ日に見られる?時間と休止日の確認
2026年秋は9月19日(土)〜12月6日(日)まで毎日公開
紅葉の時期に天龍寺へ行くなら、法堂の「雲龍図」も同じ日に見られます。天龍寺の雲龍図のページと2026年の行事日程によると、法堂の雲龍図は通常は土日祝の公開ですが、2026年秋は9月19日(土)〜12月6日(日)の期間が〈毎日〉公開とされています。紅葉の見頃とされる11月中旬〜下旬はこの期間にすっぽり入るので、平日に行く人でも見られます。
雲龍図は日本画家・加山又造の作品で、法堂の天井に描かれた龍の絵です。庭園の紅葉とはまったく違う見どころなので、紅葉の合間に建物の中で一息つく場面として組み込むと、行程にメリハリがつきます。雨の日に庭園の回遊を短くした場合の代わりとしても、法堂の拝観は使いやすい選択肢です。
注意点として、公開期間や時間は行事の都合で変わる可能性があります。12月6日(日)以降は通常の土日祝の公開に戻る予定なので、紅葉が遅れて12月にずれ込むような年に平日に行く場合は、雲龍図が公開されているかを公式ページで確認しておきましょう。
時間は9:00〜16:30閉門、料金は一人500円で庭園とは別
雲龍図の拝観時間は9:00〜16:30閉門(受付16:20終了)で、料金は一人500円です。雲龍図のページでは「一人500円(庭園・諸堂参拝料は別途要)」とされており、庭園や諸堂の料金とは別に必要になります。庭園だけのつもりで入って、雲龍図も見たくなった場合は、別途受付が必要と覚えておいてください。
回る順番の例としては、早朝参拝の期間なら7:30に庭園に入り、曹源池庭園をひととおり見てから、9:00の雲龍図の公開開始に合わせて法堂へ向かう流れがスムーズです。早朝参拝の期間外なら、8:30に庭園を回り始めて、9:00以降に法堂、という流れになります。紅葉と雲龍図の両方を午前中に見終えられれば、午後は嵐山・嵯峨野の散策に充てられます。
注意したいのは、雲龍図の受付終了16:20が、庭園の受付終了16:50より早いことです。午後遅くに天龍寺に着く場合、庭園は見られても雲龍図には間に合わない、ということが起こります。雲龍図を見たい日は、午前中か、遅くとも午後の早い時間に法堂に入れるよう行程を組みましょう。
10月28日〜30日は休止、行事日は途中閉門に注意
雲龍図には公開期間中でも休止日があります。雲龍図のページでは「2026年10月28日(終日)・29日(終日)・30日(12時45分ごろまで)」が休止と案内されています。これは天龍寺の開山毎歳忌(10月29日宿忌・10月30日半斎)の行事に合わせたもので、同じ時期は諸堂も参拝休止(29日は11時30分ごろまで、30日は12時30分ごろまで)になります。
紅葉のピークとされる11月中旬〜下旬とは時期がずれているので、紅葉目的で行く人には影響が小さい休止日です。ただ、10月末の早めの時期に嵐山へ行き、「色づき始めの天龍寺と雲龍図を見たい」と考えている人は、この日程にぶつからないよう注意してください。また、2027年1月2日も休止とされているので、年末年始に行く予定の人も合わせて確認しておくと安心です。
行事の日程は年によって変わり、途中閉門の時間も「ごろ」と幅を持った表現になっています。出かける日が行事日の前後にかかる場合は、公式の行事日程ページか電話で、雲龍図と諸堂が見られる時間を確認してから出発しましょう。
嵐電・JR・阪急・バス、紅葉期の天龍寺へはどれで行く?
嵐電「嵐山」駅なら降りてすぐ、移動の負担がいちばん少ない
天龍寺への移動の負担がいちばん少ないのは、京福電鉄嵐山線(嵐電)の「嵐山」駅で降りる行き方です。天龍寺の参拝・交通案内では、嵐電嵐山駅から「すぐ」と案内されています。四条大宮方面から嵐電に乗れば、乗り換えを減らして天龍寺の目の前まで行けます。
年配の家族や小さな子どもと一緒の場合は、駅からの歩く距離が短いことが大きな利点になります。紅葉期の嵐山は人通りが増えるので、駅から寺までの距離が短いほど、人混みの中を長く歩かずに済みます。早朝参拝で7:30に入りたい場合も、嵐電の始発時刻と乗り継ぎを前日に調べておけば、到着時間を読みやすい行き方です。
注意点として、紅葉のピークの週末は、嵐電の車内や嵐山駅の周辺も人が多くなると想定しておきましょう。帰りの時間帯に駅が混み合う場合は、北門から出てJR嵯峨嵐山駅まで歩き、JRで帰るルートに切り替えるという選択肢もあります。行きと帰りで駅を変えると、一方通行で動けて効率も上がります。
JR嵯峨嵐山駅は徒歩13分、阪急嵐山駅は徒歩15分
JRや阪急を使う場合は、駅から少し歩きます。参拝・交通案内によると、JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅から徒歩13分、阪急電車「嵐山」駅から徒歩15分です。京都駅方面から来る人はJR嵯峨野線、大阪方面から来る人は阪急を使う、という分け方が基本になります。
JRで来る場合は、行きは正面側の庭園受付へ、帰りは北門から竹林の道を通ってJR嵯峨嵐山駅方面へ、という組み方もできます。阪急で来る人は、嵐山駅から渡月橋を渡って天龍寺へ向かう道のりになるので、途中で渡月橋周辺の紅葉も目に入ります。紅葉期は渡月橋周辺が混雑しやすいので、阪急を使う日は時間に余裕を持っておきましょう。
注意したいのは、紅葉シーズンの週末は駅から天龍寺までの道も人通りが多くなるため、公式の徒歩分数より時間がかかる可能性があることです。早朝参拝の7:30に合わせる場合や、雲龍図の受付終了16:20に間に合わせたい場合は、徒歩の時間に余裕を見て出発しましょう。
市バス・京都バスは「嵐山天龍寺前」「京福嵐山駅前」で下車
バスで行く場合は、市バスと京都バスで降りる停留所が違います。参拝・交通案内によると、市バスは11・28・93番で「嵐山天龍寺前」下車すぐ、京都バスは61・72・83番で「京福嵐山駅前」下車すぐです。乗る路線によってバス停の名前が変わるので、乗る前に行き先表示とバス停名を確認しておきましょう。
京都市内の宿泊先や、市街地の別の観光地からそのまま天龍寺へ向かう場合は、乗り換えなしでバス1本で来られる可能性があります。たとえば、午前中に市街地の寺院を回ってから午後に嵐山へ移動するような組み方では、バスが選択肢に入ります。
注意点として、紅葉期の週末は嵐山方面の道路が混雑しやすく、バスは道路状況の影響を受けます。雲龍図の受付終了16:20や庭園の受付終了16:50に間に合わせたい日は、時間の読みやすい鉄道を優先するのが安全です。バスの時刻・運賃は京都市交通局・京都バスの最新の時刻表で確認しておきましょう。
| 行き方 | 下車駅・停留所 | 天龍寺まで(公式) | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 嵐電 | 嵐山駅 | すぐ | 歩く距離を短くしたい人・早朝参拝 |
| JR嵯峨野線 | 嵯峨嵐山駅 | 徒歩13分 | 京都駅方面から・北門で帰る人 |
| 阪急 | 嵐山駅 | 徒歩15分 | 大阪方面から・渡月橋も見たい人 |
| 市バス11・28・93番 | 嵐山天龍寺前 | すぐ | 市街地から乗り換えを減らしたい人 |
| 京都バス61・72・83番 | 京福嵐山駅前 | すぐ | 京都バスの沿線から来る人 |
行きと帰りで駅を変えると、紅葉期の嵐山は動きやすい
紅葉期の天龍寺は、行きと帰りで使う駅を変えると動きやすくなります。行きは嵐電嵐山駅(または市バスの嵐山天龍寺前)から正面の庭園受付に入り、帰りは百花苑から北門を抜け、竹林の道方面を経てJR嵯峨嵐山駅へ向かう、という一方通行の組み方です。
この組み方なら、来た道を戻らずに済むので、人混みの中を逆行して歩く時間が減ります。たとえば京都駅方面から来て京都駅方面へ帰る人なら、行きは嵐電、帰りはJR、という分け方ができます。大阪方面から阪急で来る人は、行きは阪急嵐山駅から渡月橋を渡って天龍寺へ、帰りは北門からJRで京都駅方面へ抜け、そこから大阪方面へ戻るといった選択肢も考えられます。
注意点として、北門を出口にする場合は、北門の受付時間(通常8:30〜17:00)内に通る必要があります。また、乗車券を往復で買う場合や、企画乗車券を使う場合は、行きと帰りで駅を変えると使えないことがあります。帰りのルートを決めてから、乗車券の買い方を検討しましょう。
車で行くなら天龍寺駐車場100台をどう使う?
乗用車は1回1,000円、予約不可の先着順
車で天龍寺へ行く場合は、境内にある天龍寺駐車場が使えます。参拝・交通案内によると、収容は自家用車100台で、料金は乗用車が1回1,000円、予約不可の先着順です。時間制ではなく1回の料金なので、天龍寺を見たあとに嵐山周辺を歩く場合でも、料金を気にせずに済むのが利点です。
森の京都方面(亀岡・南丹など)から車で来る人や、子ども連れで荷物が多い家族、足腰に不安のある年配の同行者がいる場合は、天龍寺の境内に停められることが大きな利点になります。駅からの徒歩がない分、到着してすぐに庭園受付へ向かえます。早朝参拝の期間なら駐車場も7:30から使えるので、早い時間に着けば紅葉期でも動きやすくなります。
注意点として、予約ができないため、着いたときに満車になっていれば入れません。紅葉期の週末は嵐山周辺の道路が混雑しやすいことも想定しておきましょう。満車だった場合に備えて、周辺のコインパーキングを事前に調べておくか、最寄り駅の近くに車を停めて電車で嵐山に入る、といった代わりの案を持っておくと慌てません。
| 住所 | 〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68 |
| 電話番号 | 075-881-1235 |
| 営業時間 | 8:30〜17:00(特別早朝参拝期間は7:30〜) |
| アクセス | 天龍寺境内 |
| 駐車場 | 自家用車100台、予約不可(先着順) |
| 公式サイト | 公式サイト |
17時に閉門、夕方まで嵐山を歩く人ほど要注意
天龍寺駐車場は営業時間にも注意が必要です。参拝・交通案内では「8時30分 ~ 17時(17時に閉門)」とされており、早朝参拝の期間でも閉門は17時です。天龍寺の参拝を終えたあとに嵐山や嵯峨野を歩き回る予定の人は、17時までに駐車場に戻ってこなければなりません。
ここでありがちな失敗パターンが、天龍寺に車を停めて北門から竹林の道へ抜け、そのまま嵯峨野の奥まで散策してしまい、夕方に駐車場へ戻ろうとして閉門時刻に間に合わなくなるケースです。原因は、駐車場を「天龍寺の参拝が終わるまで停めておく場所」ではなく「嵐山観光の拠点」として使ってしまい、閉門時刻を意識しないまま行程を伸ばしてしまうこと。秋の夕方は日が暮れるのも早いので、慌てて戻ることになります。
対策は、駐車場に停めた時点で「16時台には戻る」と決め、北門から嵯峨野方面へ歩く場合は帰り道の時間を最初から見込んでおくことです。夕方以降も嵐山周辺に残りたい日は、天龍寺駐車場ではなく閉門時刻のない周辺の駐車場を使うか、電車で来る行き方に切り替えましょう。
| 天龍寺駐車場のメリット | 天龍寺駐車場のデメリット |
|---|---|
| 境内にあり、着いてすぐ庭園受付へ向かえる 乗用車は1回1,000円で時間を気にせず停められる 早朝参拝期間は7:30から使える | 予約不可の先着順で、満車なら入れない 17時に閉門し、夕方以降の散策に向かない 紅葉期の週末は周辺道路の混雑に巻き込まれやすい |
バス・タクシーの料金は別体系、団体やタクシー利用時の確認点
天龍寺駐車場は、乗用車のほかにバスとタクシーの料金も決められています。参拝・交通案内によると、バスは1時間1,000円、以後30分ごとに500円、タクシーは2時間500円です。団体で貸切バスを使う場合や、タクシーを待たせて天龍寺を回る場合には、乗用車とは料金の考え方が違うことを覚えておきましょう。
たとえば、年配の家族とタクシーで嵐山を回り、天龍寺の参拝中に待ってもらう場合、タクシーの駐車料金が発生することを運転手と事前に話しておくとスムーズです。団体旅行で貸切バスを使う幹事の人は、時間制の料金になるため、参拝時間の見込みを立てて駐車時間を短くする段取りが必要です。
注意点として、駐車場の料金や受け入れ条件は変更される可能性があります。特に紅葉期は特別な運用になる場合も考えられるので、バスで行く団体の幹事の人は、事前に寺へ電話で確認しておくのが安心です。
こんな人はこの行き方で、目的別の組み方
最後に、目的別に行き方の組み方を整理します。紅葉の写真を落ち着いて撮りたい人は、特別早朝参拝の期間に嵐電で7:30に正面の庭園受付から入るのがおすすめです。小さな子ども連れで荷物が多い家族は、早朝参拝の期間に車で7:30に到着し、天龍寺駐車場に停めて庭園を回り、昼前には車に戻る組み方が無理のない流れです。未就学児は庭園の参拝料が無料なので、受付での料金も把握しやすくなります。
年配の家族と一緒の人は、嵐電嵐山駅か市バスの嵐山天龍寺前で降りて、歩く距離を短くするのが基本です。庭園の回遊を短めにして、諸堂の300円を加えて大方丈で池を眺める時間を作ると、休みながら紅葉を楽しめます。嵐山と嵯峨野をまとめて歩きたい人は、正面から入って北門へ抜け、竹林の道を経てJR嵯峨嵐山駅から帰る一方通行の組み方が効率的です。
どの組み方でも共通する注意点は、紅葉期の週末は人出が集中することと、受付終了・駐車場の閉門時刻を守ることです。自分たちの目的に合わせて、どの入口から入り、どこから出るかを出発前に決めておきましょう。

南禅寺の紅葉を見に行きたいけれど、いつ行けば色づいているのか、三門と方丈庭園のどちらにお金を払えばいいのか、車で行って停められるのか。出かける前に決めておきたい…
まとめ
まずは11月14日〜30日のうち、自分の動ける日を2つ選んで候補にし、出発の1週間前から天龍寺の公式SNSと京都観光Naviで色づきを確認するところから始めてみてください。
※料金・参拝時間・行事による休止日は変更される場合があります。お出かけ前に天龍寺公式サイトの参拝・交通案内で最新情報をご確認ください。

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